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コードネームの表記

否定の疑問文に対する答えって、なんだか国民性を感じます。

日本語で、"お酒は召し上がらないんですよね?"って聞かれたら、"はい、そうなんです。お酒は飲まないので烏龍茶お願いします。"なんて普通に言います。

英語の場合これやると"huh?"ってなっちゃいます。英語の否定の疑問文ではお酒飲まないならNoで始めるし、飲むなら相手が飲まないよね?って言っていてもYesから始めないと逆の意味になっちゃう。

コミュニケーションはコミュニティーによって変化するということでしょうか。

でもってコードネームもこれが色々あって書き方によっては出身校までバレてしまうという。。。なんだろ、流派?に近いものから、最悪自分がよく理解してないことまでバレちゃったりしてもうめんどくさい。

コードネーム統一協会みたいのを発足するべきじゃないかってくらい色々あって、同じ書き方でも人によって意味が違ったりするので、私がこれまで見たことのあるものを紹介しておきたいと思います。

その前に私の流儀を一応説明します。

もちろんこれが正解とかスタンダードだとか傲慢なことを言うつもりはありません。

ただ自分でまとめておけば、いちいち迷わなくて済むってことだけです。

まず三声と四声をはっきり分ける事と印刷でも手書きでも誤解がないように表す。。。譜面は目の前に伝える人がいれば適当でも説明できるけど、大抵は目の前にいない第三者、あるいは未来の自分に向けて書いているわけですから、どっちだ?ってなっちゃうならむしろない方がいいくらいに考えています。

三声はC、Cmin、Caug、Cdim。

CはCメジャーと読みます。書くときはCとだけ書いて、MとかMajは付けません。

minのmは必ず小文字で書きます。スペースセーブしたいときはmで済ますこともありますが、可能ならminと書くようにしています。

augはAugやAUGはNG。。。Aがルートに見えるとややこしいので。

dimも同様の理由でDim、DIMとは書きません。

四声はCMaj7、C7、CminMaj7、Cmin7、CaugMaj7、Caug7、Cmin7(b5)、Cdim7と書きます。

Maj7は必ず大文字から書きます。これもスペースが無い時はM7と書きますが、できるだけMaj7と書くようにしています。

augMaj7、aug7に関してはMaj7(#5)、7(#5)とかく事もあります。

5thが変化したり、#やbのついたテンションが入る場合は必ず括弧をつけます。

括弧を付ける事で、ルートが変化しているのかテンション表記なのかの混乱を回避できます。

こんなところでしょうか。

実際augMaj7なんかは自分ではあまり使わないので、コピー譜やリードシート作成の時に気にするくらいかもしれません。

ある程度以上ややこしい書き方になってくるとスラッシュコードにしてボイス指定な意味が強くなってしまうことが多いと思います。

それでは三声のメジャーコードと四声のMaj7から行きましょう。

C△、CM、C△7、Cmaj7、CMA7

C△は結構見ます。

これはきっとトライアドの意味のトライアングルだと思うのですが、これ人によって、三声のCを表すときと四声のCMaj7を表すときとあるようです。

一つの譜面の中にC△とC△7が混在していてくれれば、使い分けていると思うのですが、一つしか出てこないとどっちかなと思います。

まあぶっちゃけどっちでも合うものを弾けば良いと言えば良いのですが。。。

あとCMは読みをそのまま表記したものかと思いますが、7を書き忘れたのかなと少し疑います。

Cmaj7は一瞬メジャーかマイナーか混乱します。

C-、C−7、CMIN7、CMI7

C-は意外とよく見ます。実は自分もこれ少しかっこいいなと勘違いして20代の頃使ったりしていました。

でもF-は手書きだとEと読み違えそうです。マイナーとマイナスを絡めた書き方だと思います。

CMIN7も一瞬メジャーなのかマイナーなのか混乱します。

西海岸のある学校のギターの教本にCMI7と書いてありました。CMA7と同じ流派だと思います。

マイナーが大文字のMでなければ2文字の表記はありな気もします。

CMaj7+、C+7、C°、C°7、Cφ、Cm7-5

+は#5の意味だと思います。°はディミニッシュです。

φはフォントの関係で変な記号になっていますが、実際は丸に斜め線です。

マイナスはフラットの意味だと思います。

C°は手書きだと△か○かちょっと間違えそうです。でもはっきりと書いてあればそんなことはないのかもですね。

Cφはルートに記号一つでCmin7(b5)を表す書き方です。いわゆるハーフディミニッシュと言われるところから来ているのだと思います。

ただこれに7をつけてCφ7のように書いたものを見たことがあります。

わかりますけどなんか。。。譜面を見ながら心でなにがしかのツッコミを入れたくなるのは私だけでしょうか。。。

マイナスは印刷なら良いのかなとも思いますが、Cm7-5とここまで書くなら、そもそもマイナーセブンフラットファイブと発音するので、括弧つけてフラットつけてもそんなに手間は変わらない気もしちゃいます。

だんだん文句みたいになって来たのでこのくらいでやめますが、まあきちんと伝えたい気持ちが伝わってこればなんでも良いという考え方もあるかもしれません。

でもせっかく書くなら一番すっきり伝わる方が音楽に集中できるかもです。

書けば書くほど慣れて、自分のスタイルも確立していけば周りの人はそれを理解して行き、またその譜面を後年みると、その時の状況が少し垣間見えるなんてのも趣があって楽しいものではありますけどね。

トランペットの有名なアーバンという教本の初版は、確かアメリカの歴史的な本を所蔵するデータベースから誰でもダウンロードできたはずですが、現代と休符の書き方などが異なっていて面白かったです。

コードネームの表記も長い歴史の流れで見たら、ブームの一つと言えるかもしれませんね。

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