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ドリアンスケールで作るハーモニックマイナーとメロディックマイナー(イントロダクション)

音楽理論はどのくらい必要なのですか?という質問をたまに耳にします。

流石に最近聞かなくなりましたが、理論を勉強すると自由に演奏できなくなるなんていう暴言をまことしやかに語るおじさんもいました。

分析的な見地から物事を考えれば、音楽の中身がどうなっているかを論理的に考えることは自然な行為だと思います。

ただ食事をする時に使う箸にしても、花をいける花瓶にしても、使い方を誤れば危険な物にも、また工夫すればより便利なものにもなるように、音楽理論も何に使うのか、どう使うのかを研究したり失敗したりを繰り返して使えるようにしていくものだと思います。

ギターでコードスケールを学ぶ時にとにかくややこしいのが、ひとつ何かが変化するとそれを指板上のあらゆる場所に反映させなければいけないことだと思います。

同じ音が何箇所もあるギターという楽器は、なんらかの理論を聞いてそのまますぐプレイに反映させるためには、ピアノなどと比べると比較的時間のかかる楽器であると思います(仕込みをしっかりしておけば大丈夫です!)。

私はあらゆるスケールのアイディアを、基本的にはドリアンスケールに変換して考える方法を思いついて、実験的にこれで何年か過ごすことでうまくいくかの検証をしています(今もそう思っています)。

なので、この記事にたまたま出会って興味を持ってくれた、ギターを持っているあなたにも、いや、これからギターを始めようという方も、いやいや、この記事を読んでいなくてもなんらかの形でドリアンを中心に考える方法を聞いた全ての楽器を持っている人には、是非その結果をシェアしあって、うまくいくこと、いかないことなどを話題にしてもらえたらなぁと思っています。

何しろまずはスケールの並びを調節して、ドリアン、ハーモニックマイナー、メロディックマイナーの練習を始めましょう。

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まずは上の譜例で、ドリアンとそれぞれのスケールの違いを見て欲しいのですが、メロディックマイナーはドリアンのb7の音をMaj7に直しただけ、ハーモニックマイナーはドリアンの11thの音を半音上げただけの、それぞれ1音かえただけです。

注意して欲しいのは、ドリアンからメロディックマイナーへは同じルートで変形できますが、ハーモニックマイナーへ変形する時にはルートが変わってしまうことです。

ただこれもうまく使い方を工夫することで、何かの変換の計算などはできるだけ考えなくても使えるように説明していきますので、まずは楽器で弾いて、それぞれのスケールのサウンドを確認しておいてください。



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