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最果てリストランテ 所感

全6回公演のオンライン演劇、最果てリストランテ。
皆さまお疲れさまでした。
ダブルキャストのキャラクターもあり、最終日まで新鮮に視聴できました。

★ざっくり所感
弟さん役の大城さんは少し幼さや庇護欲を刺激するような子で、ダブルキャストの橋本さんはしっかりしている感じがします。橋本さんに関しては、千秋楽のアフタートークで聞いたお話を聞いて、なるほどと思うことも。
お兄さん役の千葉さんは、大きく変化があるわけではないんですが、ダブルキャストの弟さんに寄り添うようなイメージで、二人ともと調和の取れたお兄さんでした。不思議だ。
お笑いコンビのお二人は、お食事中の会話がとにかく自然で、びっくりします。
見ていて面白いし、漫才も自由な印象が強くて楽しそうでしたし、楽しかったです。
テジュさんは劇中もアフタートークもお茶目なイメージでした。
at KOREA公演もがんばってください。

私は朝田くんが好きなので、好きが前提の話になってしまう。
好きなものに対してフラットに話すことができない。

朝田くんは、演じる役を読み込んで深く掘り下げていくことで、この人だったらどうするか、というのを自然に出したいタイプの俳優さんだと思うので、記憶のない役というのは大変だっただろうなあと想像しています。
もてなす楽しさ、喜び。訪れたお客さんと向き合うことというのを、朝田くん本人もお話していたと思うのですが(一字一句正しくはないのですみません)、訪れた人の心の中にある「未練」「執着」のようなものを昇華させてあげるというか。
「よく知らないけれど、お願いしちゃっていいですか」みたいな雰囲気がかわいらしくて、プレッシャーを負わせない雰囲気が上手だったと思います。(上手て。何と言ったら。)


岬は、ハンが大切な人と食事を取って出ていくのが良いことだと思っている気がするし、
ハンは、岬のノートがいっぱいになったら、ここを出ることを願っていると思っていて。
それぞれ「相方が出て行っちゃったらひとりぼっちか」って思っている気がするのです。
そこがちょっと切ない。岬の願い事はなんだったのでしょうね。

ここでの二人の思い出で、ごはん食べて、
二人で扉をくぐるってできるのかなあ。

そんな風に想像したくなる雰囲気がありました。

*

演出に関しては、とにかくカメラワークと音のバランスが難しそうでした。
たまにしゅん!と動くカメラ、マイクで音が割れたり、音響と声のバランスだったり。
直接音を届けてくれるからこそ、音量って難しそうだなあと。
また、俳優さん方が舞台向けのお芝居をされていると思うのですが、配信のみだったらドラマ的なお芝居の方が自然に見えるかも?とか。
ドラマを作るわけではないので難しいですよね(笑)
手法(?)は好きなので、もっと慣れて(リモートに慣れていいのか?)熟練していく部分なのかなと。
新しいチャレンジに感謝感謝です。

自分が死んだとき、誰に会いたくなるだろう?
今だったらおじいちゃんかな。
自分が死んだ後、誰か会いたいと思ってくれるかな?そう思ってもらえるように生きる、ということを考えるきっかけになってもいいんじゃないかな。
ミスリードのない、暖かいお話でした。

全て平日ということで、オンラインじゃなかったら観劇できなかったです。
新たなお話にふれる機会をいただき、ありがとうございました(^^)

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