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ざこば師匠と南京大虐殺
桂ざこば師匠が亡くなった。
ざこば師匠といえば、忘れられない光景があるのだ。
『たかじんのそこまで言って委員会』の「南京大虐殺検証」特集である。ゲストは『南京大虐殺証拠写真を検証する』を上梓したばかりの東中野修道教授だった。師匠は当初、小規模な虐殺はあったのではないかという立場だったようだ。しかし、東中野教授の具体的かつ科学的な検証説明を聞き、最後には「(虐殺自体が)なかった」と確信したという。それだけもすごいことなのに、次の瞬間、ざこば師匠は「わしはうれしい。本当にうれしい」と言って涙目を浮かべてしまったのだ。これには心が揺さぶられた。
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たとえば、自分の父や祖父が、殺人鬼だ強姦魔だと罵られているとき、無実を証明してくれる人がいたら、それはうれしいだろう。師匠の言葉と涙は、まさに人間として当然のものなのだ。しかし、世の中には、その当然の感情をどこかに置き忘れてしまった人間があまりにも多すぎる。
南京大虐殺の、あるいは慰安婦強制連行の、その他「日本軍の悪行」とされるものに対する科学的な反証に対し、右翼だ、歴史修正主義だ、とそれこそヒステリックに罵声を浴びせる連中である。
あたかもそれは、
「あなたのお父さんは無実だ」という人に対し、「嘘つけ、うちの親父は殺人鬼に決まっている!」「パパは強姦魔よ。その罪を隠蔽するようなことはやめて!」と叫んでいるようにも見える。それがいかに異様な姿か。
科学的かつ緻密な検証、人間としての普通の情感、歴史戦・情報戦を戦うには、このふたつは両輪であると改めて気づかされた「委員会」だった。
ざこば師匠にはお礼をもうしあげます。どうぞ安らかに。
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