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テロリストがもらえる勲章

日本人を●せば英雄

 テロ礼賛の小説家が過去に紫綬褒章を綬章していたことが問題視されているが、なんと韓国では抗日テロリストに贈られる勲章があるという。大韓民国建国功労勲章がそれで、その功労によって一等から五等まで分かれ、毎年三一節に受勲式がある。 本来は、文字通り韓国の建国に貢献のあった人物(主に故人)に贈られるものだが、その範囲は広く、政府が独立運動家と認定すれば、テロリストであろうと無条件で受勲の対象となる。
 特に、第二等にあたる大統領章(扉写真)はテロリスト枠といってもよく、スーパースター安重根(伊藤博文暗殺犯)を始め、姜宇奎(斎藤実総督爆殺未遂犯)、金相玉(京城鍾路警察署襲撃犯。巡査16人を死傷)、羅錫疇(爆弾拳銃乱射テロ)、金祉燮(皇居二重橋爆弾テロ未遂)、李奉昌(昭和天皇爆殺未遂犯)、尹奉吉(天長節式典爆破殺人犯)、金九(数々のテロリストを養成、送り出した朝鮮の死神博士)ら、いずれ劣らぬ邦人殺しのスペシャリストたちが受勲(受け取るのは遺族、子孫)している。

オリジナル金日成も

 面白いのは、過去の受勲者リストの中に、金擎天(キム・ギョンチョン)の名前を見つけたことだ。金擎天は本名・金光瑞。金は日本の陸軍士官学校を卒業後、陸軍中尉となるが、脱走、シベリアで赤軍に身を投じるとともに武装独立軍を指揮し日本軍相手に抗日運動を展開(といっても実際は火付け盗賊の類だったらしい)。しかし、その最期はあっけなく、スターリンの大粛清の餌食となったという。 なお、金擎天は北朝鮮建国の父にして民族英雄「金日成」のモデルといわれ、ファースト金日成、オリジナル金日成ともいわれている(「金日成」のコードネームをもつ抗日ゲリラは少なくとも4人いたという)。したがって、北朝鮮では、彼の存在自体がなかったものにされている。

オリジナル金日成・金擎天。陸士の裏切り者だ。

 なお、大韓民国建国功労勲章は基本的に外国人も対象で、過去には蒋介石(裏で上海臨時政府と繋がっていた)、ダグラス・マッカーサー(仁川上陸作戦の功か)の他、なぜか孫文も授与されている。日本人では布施辰治(弁護士。朝鮮人テロ犯を多く弁護)に建国勲章愛族章(五等)が、金子文子(アナーキスト朴烈愛人)に建国勲章愛国章(四等)が贈られている。
 島田雅彦センセイも死んだらもらえるかも……どうです?

▲金子文子の建国勲章叙勲を伝える朝日新聞山梨版。それにしても無政府主義者に政府が勲章を与えるなんて、よく考えればヘンな話だ。

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