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#012 デザインがかっこいいと売れないホームページなるのか?

海外製造業ホームページ活用事例を紹介するマガジン012。昨日のebaの事例がとても美しかったですので、今日も見た目にトリッキーなサイトを選んでみました。

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製造業のホームページは垢抜けない、どこも似たりよったり、という意見をebaは覆しました。そして今日はPlastics Unlimited、樹脂加工のサイトです。

このサイトは、基本1ページでできています!ヘッダーのメニューをクリックするとトップページの一部にリンクされ、そこに見えるボタンをクリックすると、

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(https://www.plasticsunlimited.com/capabilitiesより引用)

新しいページが開き、×マークを押すと閉じてトップページが表示されます。全てのコンテンツへトップページから行くことができ、とてもシンプルなナビゲーションです。

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(https://www.plasticsunlimited.com/capabilities/thermoforming/より引用)

デザイン&ナビゲーションが凝っているだけではなく、動画も埋め込まれ、技術情報もテキストでしっかり説明されています。

動きは面白いのですが、実際どれくらい集客しているのか、SpyFuで見てみると、たいして集客できてませんでした。

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前回、#010 製造業のブログ活用。月1記事の努力の成果。で見たSpyFuの画面と比較してみましょう。

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左上の数字が、このWebサイトに流入しているキーワードの数で、その右にあるのが検索エンジン検索結果でクリックされた数(サイトへの流入)です。

業種は異なりますが、両社とも下請け加工会社という共通点があります。そして差は歴然としています。

もちろん、どのようなWeb戦略をとりたいかは、お客様次第です。しかし、見た目の美しさやナビゲーションや動きのかっこよさを気にしすぎると、「Webサイトを更新して集客する」という観点を忘れてしまいがちです。

本日の事例は、製造業としてのデザインはインパクトがあって良いですよね。そのことと、見込み客を集客することのバランスを考えることは、非常に大事だと思います。

デザインがかっこいいと集客できないホームページになるわけではなく、ホームページの目的を設定し、それが集客強化や問い合わせ強化であれば、検索エンジンフレンドリーなデザインやナビゲーションである必要があります。目的次第といえば、目的次第ですね。

考察

製造業にとってなぜWebサイトが大事なのでしょうか?それは、消費者向け商品を買うのとは、絶対的に異なることが1つあるからです。それは、「購買サイクルの長さ」です。オンラインショップで可愛い服を見つけて買うこととは異なり、製造業、BtoBの場合は意思決定者が複数いますし、今すぐ欲しいのではなく、調査段階の企業も多くいらっしゃいます。

これはつまり「今すぐほしい!」人と出会える確率は、消費者向け商品より圧倒的に少ないのです。このように購買サイクルが長いビジネスの場合、「見込み客」を開拓するために営業マンという人間を動かすと非常にコストがかかります。そこにWebマーケティングが効く、ということですね。

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