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夢は叶っても叶わなくても、自分の気持ちを大切にやりきってみることが大事なのかもしれない

先日、オンライン読書会で海老原嗣生著「クランボルツに学ぶ 夢のあきらめ方」という本を読んだ。

読まない状態で参加をして、目次までを読み、著者に質問したい項目を三つ考え、その質問の答えを著書の中から探すというワークをした。

僕が著者に質問したい項目は次の三つ

①夢はもっていた方が良いですか?
②夢が叶わないことで良いことはありますか?
③あなたの夢は何ですか?

夢、というテーマを扱うだけに、僕がこのテーマを挙げたということは、自分にとって、夢との付き合い方について考えたかったのかもしれない。

夢はもっていた方が良い、と小さいころから言われていたけれど、本当にそうなのか、夢が叶うことはいいことだけれど、逆に叶わない方が良いこともあるのか、そして、著者や他の方はどんな夢を持っているのか、そんなことを問いかけたかったのかもしれない。

というのも、私自身、社会人になって夢をもっていた。社会福祉士として福祉サービスを利用している方のことを考えて必要なら一緒に困りごとについて考えたかった。仕事以外でも、友人と楽しく遊んで人生を楽しみたかった。

けれど、働き始めてみて、理想とはかけ離れていて、困ることばかりだった。自分が目指しているところと、組織が目指しているところの違いや、組織の雰囲気に馴染めない時期があった。

それでも、転職や環境を変えることはせずに、悩みながらも続ける道を選んだ。それが、他人からみると愚かな行為のように見えるのかもしれない。

悩んでいるのなら環境を変えた方がいいよ、自分がやりたいことに正直になった方がいいよ、という言葉は僕のためのことを想ってかけてくれた言葉なのだと思うけれど、当時の僕はそれでも今の環境であがきたかった。

しがみついていた、とも取れるのかもしれない。

けれど、あがいて、しがみついて6年経った今、この道を選んでよかったように感じる。

仕事は公務員と生活介護施設(現在は福祉事務所)の仕事をしていて、そこで「街と利用者の方を想いたい気持ち」に気づけた。

趣味の少林寺拳法や読書、ウクレレや外出などを通して、人生を楽しむことを覚えた。

そうやって後になって気づけたことは、今の僕の人生を彩っているように感じる。

周りの同い年の人と比べると、少し遅いスタートをきる形となってしまったけれど、その分、割り切って自分らしくいられる今がとても楽しい。

そんなことを感じて、三つの質問を著者の中から見つけた答えは以下の内容になる。

①夢はもっていた方がいいですか? → 山の頂上にいることを知ってもらいたい(P.17)
②夢が叶わないことで良いこともありますか? → 夢は流れない積み重なる(P.100)
③あなたの夢は何ですか? → 夢はまたいつだって見つかるから(P.49)

著書を読んでみて、自分のやっていることが夢にそぐわなかったとしても、やりたいことではなかったとしても、自分がまだそこで挑戦したいのなら、時間はかかっても、いただいたチャンスを大切に、燃焼してみることが大切なのかもしれない。

夢は叶わなくても、燃焼しきったと思えばまた違う夢が見つかると思う。

だから、夢は叶っても叶わなくても、自分の気持ちを大切にやりきってみることが大事なのかもしれない。

そんなことを感じました。