『スタートアップ』で 凹んで 『海街チャチャチャ』で舞い上がる
セカンド・リード・シンドローム(second lead syndrome)」という言葉がある。
ラブストーリーの主役ではなく、わき役に胸を焦がす“恋わずらい”のようなものだ。
片想いする主人公を影ながらサポートし、尽くしまくってるのに報われないわき役のことを好きになってしまって苦しくなる……なんてことは、恋愛ドラマを見続けていると、たまに起こる。
■海外でもSLシンドローム続出の『スタートアップ』
2020年末、多くの視聴者を「セカンドリードシンドローム」の沼にハマらせたのが、キム・ソンホという韓流俳優だ。
ネットフリックスで配信された人気ドラマ『スタートアップ』では、女性主人公に運命を切り開くチャンスを与え、何度もピンチから救いながらも、報われない恋心に悶々とする役を演じた。
ラブストーリーに三角関係はつきものだが、主役同士が恋心を温める様子を見つめる彼の眼差しは、狂おしいほど切なかった。
結果、東の国でも西の国でも南の国でもシンドロームに罹患した人が出現した。
中国語、英語、日本語、ポルトガル語のクチコミを見ると、キム・ソンホの役に感情移入するあまり「つらい」「Why?」「如何?」といった類のクチコミを数多く見かけた。
そうそう、つらいよね。私も同じだよ。
そうしたクチコミにたくさん触れて、私もつらさを癒した1人だ。
彼に非があるのだとしたら、切ない表情の演技があまりにもうますぎることと、エクボがかわいすぎたことだろう。
「良いドラマで主役をやってください。そして幸せなシーンを見せてください」
過去に彼が主役を務めたラブコメを見ても気持ちが晴れず、韓国のほうを向いてそう祈ったほど、今思えば私の症状は深刻だった。
■『海街チャチャチャ』の後半の悲劇の予感が今から苦しい…
そして、とうとう、その願いが叶いそうな予感がする。
現在配信中の『海街チャチャチャ』の役が、ドンピシャで合っている。タイトルはヘンだけど、英題だって「ホームタウンチャチャチャ」なんだから仕方ない。
「ホン班長」と呼ばれる役で恋が実りそうな彼を見て、感慨が押し寄せてきた。
下記記事のセオリーを踏まえると、おそらく12~13話くらいから不穏な空気が漂い始めて、15話は不幸やすれ違いが続き、16話は無事に幸せな時間が戻ってきてくれるはずだ(と勝手に信じている。)
とにかく、この1週間は11話を楽しみにウキウキ過ごしていたい。今後の展開は不安だけど、いつにも増してハッピーエンドを願ってやまない。
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