『自分以外全員他人』を読みながら加藤諦三のポッドキャストを聴いたら、脳がオーバーヒートした【読書感想文】
太宰治賞を受賞した小説『自分以外全員他人』。
タイトルのままに解釈すると、自分と自分以外の人間に一線を引いて、家族さえも「他人」と断ずる物語のように思えるかもしれない。
しかし、読み進めていくと、その真逆であることが浮かび上がっていく。
主人公は真面目に、まっとうに、人に迷惑をかけずに生活している。
だが、人間関係にも将来にも希望を見出せず、仕事でも私生活でも「喜」「楽」といったポジティブな感情とは無縁の暮らしを送る。一方、人に迷惑をかけている人をみると「怒