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sparrow tearsの読書

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2021年2月の記事一覧

『1982年生まれ、キム・ジヨン』を読んで泣く日本人女性が怒った理由

「女が賢すぎると会社でも持て余すんだよ。今だってそうですよ。あなたがどれだけ、私たちを困らせてるか」 これは以前、日本でも話題となった、1人の女性の半生を描いた韓国の小説『1982年生まれ、キム・ジヨン』に登場する“エラい男性”の言葉だ。 この本を読んだ女性のリアクションは日韓で異なり「韓国人女性は怒り、日本人女性は泣く」のだという。 しかし、『1982年生まれ、キムジヨン』を読んで、泣いたであろう日本人の女性が怒っている。 先日、五輪の委員会で“エラい人”がこんなこ

【読書感想文】藤島ジュリー景子の父親は「フランス人作家」…?図書館除籍本を読んでビビる

ある日、図書館の入り口に、除籍本のコーナーが置かれていた。いわゆる「古くなったので、自由に持ち帰って下さい」という本だ。 そこで私はポール・ボネという在日フランス人作家による『不思議の国ニッポン』シリーズを3冊持ち帰った。 『不思議の国ニッポン』は、人気シリーズだったようで、古本販売のサイトでは1970年代~90年代に21巻まで発行されていたことが確認できる。 ウィットのきいた「完ぺきな日本語」に驚く ページを読み進めてまず最初に思ったのが「なんという完璧な日本語!」と