マガジンのカバー画像

アジア圏のラブコメディ

33
アジア圏のラブコメディについての記事をまとめました。
運営しているクリエイター

2022年3月の記事一覧

アジア圏のラブコメで「息子の恋愛を応援する姑」 が増加し始めた理由

かつて、アジア圏でのラブコメでは「姑」の存在は「厄介」の象徴だった。 育ちのよい男性が一般庶民に恋をしたものの、姑が大反対……という場面になじみのある方は多いかもしれない。 ■なぜ「姑」はラブコメの厄介者になりやすい? 一昔前は、父と母の役割分担が明確に分かれていた。 ドラマの中でも、男性主人公の母親が家事・育児の責任を負ってきたケースが圧倒的に多い。家政婦や乳母を雇える家庭でも、母親が強い権限と深い愛をもって子の人生を「よりよいもの」にしようと務めている様子がうかがえ

【韓国ラブコメ】「悪いあるある」を巧みに回避した韓ドラ『社内お見合い』の見事な構成

殺伐とした社会に、ラブコメディのドラマはときめきと癒しを届けてくれる。 しかし、中には残念なラブコメは少なくない。 ラブコメオタクの私が途中離脱したパターンを分析したところ、以下の7つの要素があったので列挙してみた。 1. 女主に共感できないモテ人生を歩んできた男主がこれまで出会ったことのないような女性と出会うことで恋に落ちる展開は、ラブコメの定型。その女主が、がさつ、無鉄砲、酒乱、ギャーギャーと怒ってばかり、暴力的……というケースがままある。 女性をメインターゲット