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ライブ 音楽もお笑いも楽しい

「ヤングVSにぼしいわし全面戦争」に仕事のため行けず、くやちい〜〜!!ヤング見たい〜〜!!となり、その翌日、行こうか迷っていたライブ「狂気爛漫」は見られて良かったし行ってよかった。
場所が渋谷というだけで選択肢から外れるほど、なぜか渋谷へ行くのがだるく、無理になっている。いま時期の暑さと、街の落ち着きのなさ、一人でお茶を飲めるような場所が皆無だからなのと、もっと深層心理からの理由があるかもしれない。
というか渋谷に行きたい場所がないだけかも。


7月上旬は、上記のライブに加え「コーネリアス30th Anniversary set」もあった。その周辺、仕事も立て込んでいたのでなんとなく気持ちが忙しない日が続いていたが、これらのライブをとても楽しみにしていたし、なんなら私にとってこれらは今夏最大のイベントだった。
いや、私にはまだ7月末に、Aマッソ単独公演「縦」と大人計画の舞台「ふくすけ〜歌舞伎町黙示録〜」があるんだった。

有明ガーデンシアター、コーネリアスのバンド編成で行ったパフォーマンスは素晴らしいもので、VJも照明も、演出のクオリティが格段に違うと感じ、ソロデビューからの功績をたどる楽曲と、最新の小山田圭吾はこんなにかっこいいのだと感激だった。
昨今、ライブ中の動画撮影についてOKか否かにも様々な理由があるにせよ、その中にアーティスト側のメッセージも込められていると感じる。今回は全て撮影OKだったと知り、とても驚いた。そこを出し惜しみしない小山田本人の寛容さや、プレイヤーとしてのオープンな部分を感じられた。
しかし私が、全編に渡り撮影OKだということをもし知っていたとしても、スマホを向けてRECすることはなかったように思う。動画を見なくても、強大なインパクトを感じたからかなりはっきり思い出せるし、あの場にいたあの感じは、あの時だけのものだからだ。実際に私の周辺の席の人たちは誰もスマホなど手にせず、一瞬でも逃すまいと食い入るようにステージを見つめ続けていた方たちばかりだった。
帰りは友達と興奮気味に話しながら帰った。
デビューしてからずっと格好いい音楽家であり、エンターテイナーでもあった。何より小山田圭吾自身が一つの文化だとしたら、小沢健二もまた、別の思想を持った一つの文化だ。
心底、行ってよかったと思えるライブだった。
会場入口前、隣にいたPOISON GIRL BANDの吉田さんについ声を掛けてしまったが、どさくさに紛れてもう少し話してしまえばよかった、、という心残りは別としても、音楽が好きな吉田さんと、コーネリアスのライブで会えたことが嬉しかった。

その後「吉田さん超かっこよかったー」と友人のsさんに騒いでいたら画像検索でPOISON GIRL BANDを初めて見た彼女は
「あなたの言うかっこいいって、一体どっちの人ですか?」と聞かれて
超笑った。あべちゃんも好きだけど。
元バンギャにも全く同じ事を言われた。


推しのいる状態というのは、楽しいけど少し大変なのだ。
例えばお笑いライブでも、自分に特別な推しがいない状態の時は
「てきとうに数組見たいから、あのライブ行ってみようかな〜」ということができるが、推しがいるとどうしてもこちらが優先的になるので、てきとうな芸人が出るライブから足が遠のいてしまうが、できるだけたくさんの芸人を見たいと思っている。

漫才師ヤングが東京でライブをする際には極力行きたい。
渋谷ロフトヘブンで行われた「狂気爛漫」はミュージシャンに加え、ヤングと虹の黄昏が出演するという、全くどんなライブか想像できなかったがおもしろくて楽しいライブだった。
会場に着くと、いつもヤングのライブで見かける、笑い声が特徴的な女性ファンがドセンにいた。
冒頭は主催者の挨拶、そしてヤングの漫才から始まった。
その次が後藤まりこのDJだったが、私は彼女のパフォーマンスを初めて見た。
酒だか汗だかでびちょびちょにぬれたほっそい身体でフロアを高速で寝転びながら絶叫していて、人がこうして歌う姿を見るのは久しぶりだなあなどと思いながら見た。彼女の半径2mがきっかり空いていて、カメラマンだけがすれすれまで接近し、シャッターを切る。曲が終わり動かなくなって、彼女が手を伸ばすと、近くで見守っていた510MARIKOと書いたTシャツを着た男性数名が彼女の身体を起こしていた。
ライブではおなじみの光景なのかもしれない。誰にでも、一定の熱心なファンはいるのだ。

その次、またヤングの漫才だった。2人とも
「刺激もらったなあ、俺らも真ん中でやろうや」とマイクスタンドをフロア中央にドンと置き、嶋仲さんと寺田さんは向かい合って漫才を始めた。こんなスタイルは初めて見たのでレアだったし、いつもと違う臨場感があった。陰茎の漫才で、客のほとんどが男性だったせいもあるかどうかはわからないが、爆裂にウケていたし実際おもしろかった。
私は何枚か写真を撮ったが、向かい側に例のドセンの女性がいたため、どの写真にも彼女が入り込んでいた。

お手洗いへ行く際、付近に嶋仲さんがいたので、こんばんは、おつかれ様ですと挨拶してみた。
一回ぺこっとしたあと、ああっ!どうもと表情が変わったので、なんとなくおぼえてくれているかもと、にやけるくらい嬉しくなった。
なぜ自分が認識されていると勝手に思い込み、あげくライブに来たことをわざわざ伝えたくなり、ちょっとお話なんてできれば…などと思ってしまうのか、欲ってやだねえと、元バンギャの女性に話したところ
「この世に推してる存在がいる以上、こればかりは仕方の無いことなのでやだとかそういうことではない」と冷静に言われ、そうかと言った。
フロアの後ろの方をなんとなく見たら、ミカミのごきぶりが一人で見に来ていた。定住がないそうなので、大きいリュックを背負い、そこに傘が刺さっていた。彼にも挨拶してみたところ、わりと無表情だったが、ああどうもと言ってもらえたので、トークライブでも一緒に話したことあるし、まあなんとなくおぼえてくれているかもしれない、と都合よく解釈することにして、ビールを一杯、ごちそうした。

ミカミは、5月頃にタイタンへ所属できたのだが、先日辞めてしまったそうだ。もしくは辞めさせられたのかもしれない。
トークライブ「奈良へ!」で話していたことによると、3人いるマネージャーと、折り合いがつかないようだった。互いの言い分もあるだろうが、せっかく養成所を通って所属し、同期も数組いるのだから、ちょっともったいない気がした。
4月のタイタン修了公演、会場で見ていた太田光代社長は「一番良かったのはミカミだね」と言ってたそうだ。これは嬉しかったが、だったらなんとか直接交渉できたりしないのだろうか?と複雑な気分になった。
しばらくはフリーでやるのか、浅井企画やマセキ等のオーディションに参加するのかを二人で相談していた。
なぜか「トゥインクルは6ヶ月出禁」的なことを言っており、オーディションに出禁とかあるんだーと知りおもしろかった。
これからどうなるのか、目が離せない。


虹の黄昏はやっぱりかっこよくて、ただ笑えた。やってることは中学生のふざけの延長みたいな内容なのだが、あのテンションと声のでかさとばかばかしさで、一瞬で巻き込まれる。
その後に登場したFIRE BOYSと一曲コラボのようなコール&レスポンスもあり、とても盛り上がってよかった。
以前Hさんと、黄昏には色気を感じるねという話しで盛り上がったが、見る度にそれを感じる。

黄昏がステージに立っている最中、終始ドセンでスマホを持ち動画を撮る女性がいた。キャミソールに厚底のブーツで、鼻筋が不自然なほどまっすぐで整形後もしくは整形中みたいなギャルだった。
以前彼女を、西早稲田の小さなライブでも見かけたことがあり、その時も終始、顔の前でスマホを持ち、撮影と自分の前髪を見るのを交互に繰り返していたのでよくおぼえていた。
黄昏のトートバッグを持っていて、やっぱり一定の熱心なファンているんだなあと思った。

翌日、Twitterでライブの様子などを見ていたら、おそらくドセンにいた女性らしきアカウントに、ヤングが向かい合って漫才してる写真が上がっており、端のほうに私が写っていた。
私たちは互いの写真に写り込んでいたのだった。