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What is beautiful?


「あささんぽって、さいこうだよねぇーー」

いつからか、長男坊と合言葉になっている、このことば。いつからか、このことばをもらいにいきたいがために、あささんぽに行こうと伝える私。そう、それは世界がこんなことになる前から、いつだってできたこと。

今日は折角なので、自分が生きている間に、この瞬間はもう二度と来ないだろうと思い、備忘録的に「今」を記します。(次も起きたら・・・いやいや、縁起でもない・・・)

COVID-19は、全世界を大きく変えました。そんな中、私の小さな世界では何が変わったのか。あなたには笑われるかもしれないけれど、それは息子と共にするあさのさんぽです。ただ、5分程度外を歩くときもあれば、5kmほどお気に入りのさんぽコースを歩くこともあります。たったそれだけのことです。でも、ここには大切な何かがたくさん詰まっている気がしています。

世界が大きく変わる前、私は仕事も帰りが遅く、朝に少し家族と交わる程度だったので、今日のように習慣的に家族と朝、活動することはあまりありませんでした。大事なことは、いつも自分ごとばかりだったように思います。

世界が大きく変わっていく中、できることをと思い、まずは一日のうち、とにかく陽を浴びようと息子を外に連れ出したのがきっかけでスタートした、あささんぽ。正直、そんな日常をこんな風に文章にして書き留めたくなるなんて、思いもしませんでした。けれど、人に「自粛期間で何か変わった?」と聞かれることがあるならば、きっとあさのさんぽと答えます。

あなたの世界では何が変わりましたか?情報が多すぎて嫌になった方もいるかもしれません。家族との時間がこんなに素晴らしいものだと感じた方もいるかもしれません。ウィルスの恐ろしさに、悲しみに沈んでいる人もいるかもしれません。テクノロジーによって、人との距離を近く感じた方もいるかもしれません。このほしのこと、懸命に戦っている人の存在に気づいた方もいるかもしれません。

COVID-19、その正体は物理的なウィルス。けれど、きっと人それぞれの様々な感情や意識を変化させることも同時に与えていったのではないかと思っています。私にとっては、些細なことが心を躍動させるんだという新たな発見でした。

「あささんぽって、さいこうだよねぇーー」

もう後、何年かしたら聞けなくなるかもしれないこのことば。だからこそ、今を一生懸命に、笑っていられるこの瞬間を大切にしたいとこんな気持ちを書いてみました。あなたの大切な人やこの大地が、あの陽の光のように暖かく、優しくなりますように。


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