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「厄落とし」の知っていること!知らないこと!

今年は人生最後の本厄なので、厄落としをしてこようと思います。因みに人生で3度あると言われる厄年で、初めての体験が最後というばちあたりな男です。

そんなわけで、厄祓いって何?ということを改めて調べました。厄年の人も、そうでない人も、意外と知らない厄年について、サックッと説明いたします。


「厄落とし」「厄祓い」「厄除け」はどう違うのか?


「厄落とし」とか、「厄祓い」とか「厄除け」とか色々呼び方があるようですが、一般的には
神社で行うのが「厄祓い」
お寺で行うの「厄除け」

神社とお寺では「厄落とし」の呼び方が違うという認識が一般的なようです。

言葉の意味から、「厄祓い」はすでに訪れている災いを追い払う、「厄除け」はこれからくる災いを予防するということになります。

しかし、安心してください。祈願して厄を避けて無事を祈るという行為は共に同じですので、どちらかを受けるだけで良いとされています。

もちろん、お寺と神社でそれぞれを祈祷してもらっても何ら問題はありません。

ということで僕は、日頃坐禅をくみに通っている近所の禅寺に予約をしてきました。

「厄落とし」は年初に行うと良い



実は初詣のお参りをした時に済まそうと思ったのですが、参拝者が多かったのと、ダメージジーンズ姿だったので、仏様に失礼であるとの妻の助言も聞き入れて出直すことにしたのです。

祈祷を受ける際の服装の決まりは特別ないようなのですが、せっかく気持ちをさっぱりと切り替える儀式ですから、硬くなりすぎない範囲で、それなりにこざっぱりとした服装で挑むのが良いと思います。

厄落としの祈祷は、お正月から旧正月の2月3日までに行うのが良いとされているので、今月の某吉日に行うことにしました。

厄年は数え年で計算します

厄年の年齢は一般には数え年で男性は25歳、42歳、61歳、女性は19歳、33歳、37歳、61歳です。 それぞれの年を本厄(ほんやく)とよび、その前後の年齢も「前厄(まえやく)」「後厄(あとやく)」とされ、足掛け3年間を忌むべき年齢として
注意をするようにいわれています。

中でも男性の42歳と女性の33歳は「大厄(たいやく)」で特に用心を心掛けるといったいい習わしがあります。

数え年は、実年齢に1歳足した年齢となるので、今年還暦60歳となる僕は最後の本厄ということになります。

厄落としをして得られるメリットを考察してみた


心神深い方ではないので、実は最初の厄落としが、最後の厄落としとなります。

そこで、厄落としを行うメリットをいくつか考えてみました。

✅安心感
悪い運気を払うことで、心に安心感が生まれる。
✅ストレス軽減
儀式を行うことで、溜まったストレスが軽減される。
✅リフレッシュ
厄払いを機に、新しい始まりを感じることができる。
✅自己浄化
心と体を清めることで、自分を浄化したと感じることができる。
✅集中力の向上
悪い気を取り除くことで、物事に集中しやすくなる。
✅ポジティブな思考 
ネガティブな感情を取り除き、前向きな思考が促される。
✅コミュニティと絆
家族や地域社会と一緒に厄払いを行うことで、絆が深まります。→妻と一緒に馴染みの和尚さんに祈ってもらいます!
✅希望の感覚
将来に対する希望や期待感が高まる。
✅感謝の気持ち
儀式を通じて、日常の小さな幸せに感謝する心が育まれる。
✅健康意識の向上
厄払いで清めた身体を健康に保とうという意識が高まる

少しムリくりに捻り出した感はありますが、お参りというのはポシティブになるための儀式だと思っていますので、どうせなら全てを前向きに捉える機会にしようと思っています。

「厄落とし」と神道文化


厄落としの祈祷を行うのは日本独特の文化のようです。中国から伝わった陰陽五行説という考えが、日本の思想とあいまって形成されました。

五行思想とは、宇宙のすべてのものは五つの元素である木、火、土、金、水でできているという考えです。

これらの元素はお互いに関連していて、それぞれが別のものを生み出す力と、制する力を持っています。生み出す関係性を簡単に説明すると次のようになります。

火は燃えるのに木を必要とし、木は灰となって土になる。土の中には金や鉱石が含まれるようになり、金を取り出し洗い出すには水が必要である。そして水は火を作り出す木を生み出すもとなる。

一方で制する関係も簡単に説明すると、木は土に根を張り栄養分を吸い上げる。土は水を含み溜めることができ、水は火を消すことができる。火は金属を溶かし形をかえることができ、金属は斧となって木を倒すことができる。

陰陽五行説は、このように自然は5つの元素が互いを補完し合いながら成立していると考える上記の五行説に、何事にも光(陽)と影(陰)と二つの側面が存在するとした陰陽説を加えた考え方です。

厄払いの儀式では、これらの自然元素や陰陽のバランスを整えることで、人々の持っている悪い運気を清めると考えられています。

神道の考えは、日頃から神社で神様に祈りを捧げたり、塩やお米で清めたりすることにより、自分の中の陰陽や五行とのバランスを整えて、いい運気を呼び込むための道です。

そんな中で、人の一生で特にバランスが取りにくくなるとされる厄年には特別なお祓いを行うことで、平常であろうとするならわしということです。

先にも述べたように、日本の宗教は神仏一体となって信仰を深めてきましたので、仏教においても、この考え方を取り入れて厄落としの考えは広く根付きました。

厄年に関わらず、日本人は季節の節目節目で神社参拝をすることで、天地自然のリズムと人間の生命活動の調子を整えているのだということが、なんとなく理解できたとおもいます。

人類の平穏無事を祈って参ります。





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