キリスト教文化
自粛生活230日目。
警戒宣言が解かれ、今日からは規制が一気に緩まります。
マドリード州は、レストランなどの営業時間を0時まで(最終入店は23時)に延長となり、テーブル席は屋内4名、屋外6名の上限。屋内の占有率は75%まで。個人宅への訪問は引き続き禁止(一人暮らしや介護訪問などを除く)、、、などなど。
各州によって規制は異なりますが、警戒宣言中と比較すると雲泥の差。
バルやレストランなどがやっと通常営業に近づけたことが何より嬉しいです。スペインはサービス業の国。経済回していかないといけませんからね。少しずつでも雇用が増えていくこと、お金が流れ始めることを願うばかりです。
長らくご無沙汰していた、息子の洗礼時の立会人(こちらでpadrino, madrina と呼ばれます)と会うことが出来ました。
息子はキリスト教の洗礼を受けています。
こちらでは日本人とのハーフでは、洗礼を受ける子供は半々くらいかもしれませんね。
私は小さい時から家庭内で、学校で、八百万の神様や仏教についてとても近しく生活をしてきました。米粒一つに3人の神さんがいると言って、残したらよく怒られたものです。家では神棚と仏壇に毎朝炊き立てのご飯をお供えしていました。
学校ではお経を唱え、今でも恐ろしいくらい一部を暗唱できるほど🧐
キリスト教文化が深く根付いているヨーロッパで暮らしている限り、キリスト教とは切っても切れない縁と影響を受けます。その由縁を知らないより知ってる方が良いなという考えから、息子には洗礼を受けさせました。
洗礼はキリスト教の入門。赤ちゃんのうちに頭に水をかけられてその世界に触れ始めます。
次に訪れるのはcomunión コムニオンという儀式。大体10-11歳くらいで行うことが多いです。大雑把にいうと、その地域(教区)の仲間入りをしますよというような意味合いのもの。本来はそういう厳密な意味があった(いや、今でもあるんですが😅)が、今は式で着用する女子の白いドレスや男子のブレザースーツ(海軍の制服っぽいものもあります)を着て親戚一同集まってお祝いする方に比重が傾いている気がします。
最後はconfirmación コンフィルマシオン。これは確か20歳くらいでするみたいですが、今はよっぽど敬虔なクリスチャンしかしていない模様。これからこの教区で支えていきますよというような意味合いのものです。
さて、仏教神道の母の子は洗礼を受けられるのか?
結論は皆さまご存知の通り、イエス。
洗礼の前に、全ての両親に対して神父さんの講義があります。その際に、子供をキリスト教の教えに従って育てるという誓いを立てます。
私はいわゆる異教徒でしたが、とても親切で丁寧な神父さんで、細かくわかりやすく教えを説いてくれました。
こんなことをいうと大変無礼になるのでしょうが、どの宗教も本質は同じだと思っています。命を大切に、他人に親切に、感謝を忘れないこと、精進すること。生きていく上で大事な根っこは変わりません。
コロナ禍前は、ほぼ毎週日曜の朝は家族でミサに出かけてました。日曜は子供も多く、楽器を演奏して歌ったりもします。ここの神父さんは私たちと年も近く、神父になる前はエンジニアだったことから旦那さんとも馬が合うようで、親しくさせてもらいました。
ミサでは異質の存在でしたが、暖かく受け入れてくれてました。私はクリスチャンにはなれないけれど、息子はキリスト教に触れてほしいという考えもよく理解してくれてます。
いずれ息子が大きくなったときに、心の中に揺るがない大事なものが育ってくれれば良いなと願ってます。
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