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プロモーション担当必見!アウトドアメディア解体図『YAMA HACK』編

スペースキーの小野(@tsugumi_o_camp)です。営業メンバーを中心に開催しているメディア勉強会ですが、今回が最終回。今回は登山メディア『YAMA HACK』について勉強します。


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大葉 繁儀
2021年4月ジョイン。営業企画本部でマネタイズの統括を担当。アウトドアをほとんどしたことがない“アウトドアLv.1”。アウトドア知識をを積むために、現在武者修行中。

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大迫 倫太郎
2018年2月入社 2020年1月より『YAMA HACK』3代目編集長に就任。ホームタウン的な山は六甲山。登山と同じくらいプロレスと仮面ライダーが好き。


『YAMA HACK』の歴史

(大葉)『YAMA HACK』はいつ頃からスタートしたのでしょう?

(大迫)2015年8月からスタートしました。当初はメディアとしての認知を獲得するべく、情報発信のスピードと量を重視し運営していたと聞いています。2017年から編集長が交代となり、より登山者に役に立つコンテンツ制作に方針と転換。2020年1月からは僕が3代目編集長として、登山者に役に立つのはもちろん、新しい発見や驚き、もっと登山が楽しくなるような情報の発信を行っています。

(大葉)業界でのポジショニングなどは?

YAMAHACK媒体資料 (1)

(媒体資料より)

(大迫)メディアデータは上記の通りで、Webメディアとしては業界でもトップクラスと言ってもいいのではと考えています。登山業界のサービスでは『YAMAP(ヤマップ)』さんを第一想起する人も多いですね。『YAMAP』さんはアプリの運営を主軸にメディアやECなどを運営されています。ライバルと見られがちなのですがそんなことはなく、むしろ登山業界を一緒に盛り上げる仲間だと僕らは思っています。

(大葉)なるほど。登山業界として、近年のトレンドなどはどうでしょうか?

(大迫)登山で年間に検索されるキーワードは、実はあまり変化がありません。ただ、昨年はコロナの影響もあり、変化が見られました。登山と言えば富士山をイメージする人も多いと思いますが、2020年は登山道が閉鎖されていたため、富士山関連のワードの検索数は激減。昨年は、「動植物や虫(クマやブヨ、蜂など)」が多かった印象です。メディアとしては、全体の流入数は変わらず、検索されていた内容に変化がありました。

(大葉)やはり影響あるのですね!キャンプ同様、このタイミングで始めた人も多いのでしょうか?

(大迫)キャンプ程ではないですが、いらっしゃいますね。例年では「富士山」「北アルプス」など有名スポットに集中しているのに対して、昨年は「丹沢」「金時山」など都内近郊の山に分散している傾向がも見られました。

日本には登れる山がたくさんあるので、分散化すれば様々なリスクを抑えて楽しめるのではないでしょうか。


『YAMA HACK』のユーザー属性を知る

(大葉)『YAMA HACK』とはこんなメディア、みたいな概念ってありますか?

(大迫)登山業界のイオンモールみたいな場をイメージしています。カジュアルな雑貨から専門性の高い製品、ファストフードから本格ダイニング、スイーツまであるように、来店者やシチュエーションを選ばずにみんなが楽しめる場所。『YAMA HACK』にくればどのような課題も解決できて、新たな発見もできる、自分の好きなものが見つけられる。そのような場所にしたいと考えています。

(大葉)広く多角的に間口を広げつつも、メインはどの層になりますか?

(大迫)初心者から中級者層になります。登山ペースでいうと月1~2回程度。実際のユーザー割合も、ここの層がメインになっています。

(大葉)中でも『YAMA HACK』ってここが強いという特徴のようなものは?

(大迫)他の登山メディアよりも女性の割合が多いため、女性登山者に特化した内容のコンテンツも増えてきました。優秀な女性編集者が揃っているので、女性ユーザーへの情報発信には自信があります。「POLE POLE」という女性登山者向け情報ページを運営していまして、ここでは女性編集者が女性の視点に立った課題解決を提案しています。

登山はまだまだ男性ユーザーの割合が大きいレジャーです。そのような中で女性ユーザーが多い『YAMA HACK』は珍しく取られることもまだあるのが事実です。

(大葉)割合は半々くらいと思っていただけに意外です!

(大迫)ここ数年は登山業界でもInstagramが流行っていて、非日常な景色や世界観が受け入れられているように感じます。また、SNSによって登山の楽しみ方も多様化しているなと。頂上を目指すだけでなく、山で食べるごはん、山でギアを使う、きれいな写真を撮る、友だちとゆっくり話ながら登る……。また、ロープウェーを使って山頂付近を散策するのも立派な登山だと僕らは考えます。疲れていない分、景色を楽しめたりできますから。

山に訪れて、それぞれが思う楽しさで山を満喫する。楽しさが広がるっていいなと思うし、もっといろいろな楽しみ方を広げたい。それが『YAMA HACK』の想いです。


『YAMA HACK』の今後

(大葉)『YAMA HACK』として今後やっていきたいこと、目指すことはありますか?

(大迫)『YAMA HACK』は検索流入が約85%を占めていて、登山ユーザーのあらゆる課題を解決してきました。とはいえ、たどり着いた先が『YAMA HACK』だったというだけで、ユーザーさんは選んで訪れてきているのではないのではと考えています。今後は『YAMA HACK』に行けば解決できると思われるように、選ばれるための努力もしていく必要があると考えています。

(大葉)どのような企画やコンテンツだったらいいでしょうか?

(大迫)登山者に役に立つ、課題が解決できるという軸はそのままに、コンテンツを届けるための発信力を強めていきたいです。また、行政やメーカーなど関係者も巻き込んで、業界における知名度も上げていきたいですね。

ただ、『YAMA HACK』として意識しているのは、登山の本質を見失うことがないようにすること。登山は他のアウトドアレジャーと比較して、事故や遭難など「死」に直結する可能性が高いレジャーです。いくらクライアントさんが伝えたい内容があっても、この本質に沿わないメッセージは登山メディアとしては伝えられません。そこも汲み取って、登山者にとって有益な情報を発信していきたいなと思っています。

(大葉)なるほど。他に、登山の大前提みたいなものがあるんですか?

(大迫)登山はキャンプなどと比べてより自然の奥地で行うことが多いため、より環境へのインパクトも気にしなければいけません。「持ち帰って良いのは思い出だけ、残して良いのは足跡だけ」とよく言われるのですが、ゴミを出さないようにしたり、持ち帰る工夫をしたりなどの自然への配慮は必要です。

一見厳しそうに見えるルールなども、「自然の中で楽しむための工夫」だという目線で考えられると楽しいと思います。

『YAMA HACK』ではたくさんの登山の楽しさを伝えたいと思っています。日帰りだっていいし、テント泊や山小屋泊も楽しい。各々がルールを守りながら無理せず楽しめれば、危険性もぐっと下がります。自然の素晴らしさと厳しさ、両方を体験できるのが登山の魅力。自分のペースで、より多くの人が山に訪れてほしいと願っています。

(大葉)自然を一番体感できるのが登山なのかもしれないですね。その魅力をいろいろな形で伝えていきましょう!


\ 『YAMA HACK』と山に登ろう! /

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