「漁父之利」って入門教材としてどうなの?
Twitterで知り合った方々と勉強会をしてみたということで、今回は高等学校漢文入門教材の「漁父之利」に焦点化してみたわけです。(完全に僕のわがまま)
入門教材というと、簡潔で分かりやすいものが採録されていると思います。古文でも「児のそら寝」をはじめとした説話集、漢文でも「矛盾」をはじめとした故事成語。『宇治拾遺物語』だから、『韓非子』だからという理由よりも、総じて簡潔で分かりやすいからという理由が前面に出ている採録かと思います。それぞれの特徴を抜きに扱われる印象を受けてい