月協定について
皆さん、こんばんは!
今回の記事では、3月24日に開催される
Think Space Habitat vol.4『はじめての宇宙建築』に先立ち
宇宙法について紹介していきたいと思います。
※ 3/24開催のイベントお申し込みはこちら↓
https://drive.google.com/open?id=1VovlJW-36UlxmSAgp3TUdr8jzGskaPtG-3X_i0otr_E
↓先日、このような記事が流れました。
https://www.yomiuri.co.jp/science/20190309-OYT1T50223/
― 月の資源の採掘や取引などの国際ルール作りが始まっている。月には水や有用金属の存在が指摘され、企業も月面探査を計画するなど、月でのビジネス展開が現実になり始めたためだ。だが日本政府は国際的な議論に積極的に参加していない。月探査を目指す日本企業の活力を生かす道筋を立て、月の資源の独占や環境破壊を防ぐために、世界のリーダー国としての責務を果たすべきだ。([サイエンスOpinion]月資源ルール 日本は傍観…科学部 前村尚)-
アメリカが2020年代に建設を目指している月周回有人基地や、
その後に来るであろう有人月面基地、資源採掘設備の開発、あるいはそれに伴う
商業用資源採掘のルール作りに、日本も積極的にかかわっていくべきだ 。
という内容です。
そうした記事を目にする中で、
「月面開発について今のところルールはあるの?」と
思われる方も多いかもしれません。
現在、それについて月協定というルールが存在します。
ここで突然ですが問題です!
次のうち、月協定で禁止されている行為はどれでしょうか?
① 月の氷を持ち帰り、かき氷にして販売する
② 木星の領有権を主張する
③ 民間企業が月面に基地を作る
正解はすべてです。(答え見えちゃってました?笑)
月協定では、月は人類の共有財産とされているため、
そこの資源(①の氷や③の土地)を販売することはできません。
基地を作る際にも国家の許可が必要です。
また、月協定は地球以外の天体に適用されるため、当然②のように木星にも適用されます。
この条約は1984年に締結されています。
ここでこの条約における批准国を見てみましょう。
オーストラリア、オーストリア、ベルギー、チリ、カザフスタン・・・・・等
合計13か国
これらの国を見ればわかる通り、ほとんどの国は宇宙開発を行っていない環境に
あります。日本も批准していません。
こうしたことを踏まえると、
確かに冒頭の記事のように新たにルールを作る必要がありますね。
ちなみに、アメリカは個人、法人による他天体の非生物資源の
占有、売却、輸送、使用を認めた独自の宇宙法を議会で可決させています。
月面の水、鉱物を個人や企業が自由に採掘し、販売できるということです。
月面開発を進めていく際、技術的な問題のみならず、
法律もまたネックになるかもしれませんね。
■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■
第4回目となるThink Space Habitatは
『はじめての宇宙建築』をテーマに
3月24日 日曜日 13:00〜16:00(12:45 開場)
場所はX-NIHONBASHI(東京都中央区日本橋室町1丁目5番3号 福島ビル7階)にて行われます。
皆様のご参加を心よりお待ちしております!
↓Think Space Habitat vol.4 のイベント申し込みフォームはこちら↓
https://drive.google.com/open?id=1VovlJW-36UlxmSAgp3TUdr8jzGskaPtG-3X_i0otr_E
《 参考文献 》
https://www.yomiuri.co.jp/science/20190311-OYT1T50101/?fbclid=IwAR3w5eElw-8f91pLKYv0n5uPn2Qb1KW5airVj_piTaiFzjtkmmX1LAq8ZvI
http://www.jaxa.jp/library/space_law/chapter_2/2-2-2-20_j.html
http://stage.tksc.jaxa.jp/spacelaw/world/1_01/01.J-6.pdf
https://gigazine.net/news/20141024-nasa-soundcloud/
《 画像 》
https://images.nasa.gov/
【 今後開催・参加予定のイベント 】
3/24:Think Space Habitat vol.4『はじめての宇宙建築』( 東京 日本橋 )
→ 詳しくは https://note.mu/spacearchi/n/nf4a32899d6eb
3/30:宇宙系サークル合同新歓2019 ( 東京 渋谷 )