見出し画像

アイソレーションタンク施設インタビュー①Sel Flotte〜その2〜

前回の記事

前回の記事では、『Sel Flotte(セルフロッテ)東京』を経営されている霧城さんの生い立ちや、タンクとの出会い、日本や海外におけるアイソレーションタンクの歴史についての話をまとめました。

今回の記事では、同店のタンクに隠された秘密や、利用されるお客様について、僕の興味分野である断食についても伺いました。


タンクを利用されるお客様について

安井:
どのような人がSel Flotteのタンクを利用されるんでしょうか?

霧城さん:
身体の不調を改善したい人が多いですね。なので、当店はアイソレーションタンクのスピリチュアルな部分ではなく、ボディに重点を当てています。

個人的には精神世界や自己探究を押し出したい部分もあるのですが、そういった目的の方は、意外とリピーターにならない印象ですね。不思議体験目的だと、1、2回で終わりって方が多いんです。

安井:
確かに、遊びで入るには安くない値段ですもんね。もう少しタンクの維持費用が抑えられて、利用料金が抑えられる方法が開発されれば、気軽に試してみようという方も増えるんでしょうが。

自身の悩みが解決したユーザーは、その後来なくなるんでしょうか?

霧城さん:
そうですね。一部の方は半年に一回など、期間を空けて定期メンテナンス的にいらっしゃる方もいらっしゃいます。あとはタンク以外にも他の施術など色々試したが、やっぱりタンクが一番良いとまたいらっしゃるお客様など。

安井:
ユーザーの性別や年齢に傾向はあったりするんでしょうか?

霧城さん:
4、50代の女性が多いイメージですね。仕事や家庭に追われて、セルフケアが後回しになってしまっている方々。婦人科系の悩みを持った方も多いですよ。

安井:
なるほど、女性は4、50代でホルモンバランスが大きく変わると聞くので納得です。

霧城さん自身は、タンクに入って解消された悩みなどありましたか?

霧城さん:
僕は一般普及している、何処にでもあるタンクを過去に利用し、初期の慢性疲労症候群と軽い鬱を克服した経験があります。

何処に行っても何をやってもどんな薬を利用しても、全く改善なかった不調が1年弱で約80%消えたのです。

この変化にはさ・す・が・に・驚きました。

なぜなら静かに浮かんでいただけなのに、好転反応を伴いながら全ての不調が徐々に消えていったからです。過去の治療家たちの理論や高額な施術、ペインクリニックでの治療、医師の見解や説明は一体何だった?!と・・・唖然としました。

あと治癒レベルまで持っていくには回数も去ることながら、長時間(3〜8時間)のフローティングが圧倒的に良い結果が出ます。なのでオープン当初は睡眠を兼ね月に一回深夜ロングフロートを行い、ほぼ100%の回復を達成しました。

この時期にタンク特有の不思議体験やスピリチュアル現象を幾度か経験していますが、話しが長くなるので今回は割愛します。

しかし安井さんには話しましたが、あの特殊な療法により僕の健康ステージは今も上がり続けていますよ。

安井:
その体験には、確かに驚くしかありませんね!長時間のフローティングは試したことがないので、深夜プランなどで一度試してみたいです。

でも、それだけの回数を一般の人が体験するのは、時間的にも金銭的にも少し難しいのではないかと感じてしますね。

セルフロッテのタンクについて

霧城さん:
そうなんです、そんな回数を自分で入ってみて感じたのが、効果は間違いなくあるが、お客様はここまで頻繁に入りに来れないなという事実。それならば、1回の体験で得られる効果をできるだけ高めるしかないと思いました。

そこからタンクを一から見直して、独自の改良を加え始めました。その結果、一般に売られているタンクの何倍もの効果を得られるようになったんです。お客様を見てきた経験上、一般のタンクを利用する半分くらいの回数で心身の悩みが解消します。

安井:
それはユーザーにとっては、使う時間とお金が少なくなるのでとてもありがたいですね。

霧城さん:
僕は売り上げが減るので嬉しくないですけどね(笑)僕も元々は一般ユーザーでした。なので最小限の回数でユーザーの悩みを解消するのが僕の喜びになるんです。利益を度外視しても、研究にタンクの売り上げを費やしてきたのはそういった理由です。

安井:
タンクの研究と改良を続ける熱意の源はそこにあるんですね。僕の想像を遥かに超える覚悟を感じます。

霧城さん:
普通のタンクでもリラクゼーションを得ることができますが、ウチのタンクがすごいと言えるのはそれが理由なんです。

安井:
元研究者だった血が騒ぐんですかね。霧城さん的に、タンクはもう完成なのでしょうか?

霧城さん:
一旦の完成はしているとは思うんですが、勉強を続けているといまだに、「あれ、これ試してみた方がいいんじゃないか?」というものに出会います。そういったものはどんどん試すようにしていっているので、今後も改良は行っていく予定です。もちろん試行の分失敗も多いですが(笑)

安井:
細かい改良の積み重ねと、失敗を恐れずに改良を続ける霧城さんのスタンスが、この店のタンクのクオリティにつながっているんですね。

霧城さんが理想としているタンクの完成系ってどのようなものなんでしょうか?

霧城さん:
僕が想像するのは、現在市販されているものより遥かに高性能な、医療機器レベルのアイソレーションタンクです。

例を挙げると、多数のセンサーを使用して、AIで水温を細かく調節するというような機能。

一人一人違う体験者の体温と、タンクの水温を合わせて最適な状態を提供することができれば更に良い体験ができるはずです。

安井:
なるほど、そこまでのレベルに到達すれば、かなりすごそうですね。

霧城さん:
理想の状態でユーザーにタンクを体験していただけるように、うちのタンクは細かく温度を調節できるように改造してます。いらっしゃった人を見て、ベストな温度で入ってもらえるようにタンク利用前に水温を調節して、入ってからの温度調節もできるようにしています。

安井:
一人一人に合わせた温度調節って、かなり難しくないですか?

霧城さん:
難しいです。10年以上の経験をもとに培った僕の「勘ピューター」頼りです。それによって、ただタンクを買って入っただけでは得ることのできない体感を得ることができるんです。

安井:
アイソレーションタンクの発明から短くない時間が経ってますが、まだまだ機械に任せられない部分があるんですね。

霧城さん:
そうです。最新モデルのタンクであったとしても、細かい温度調節は手作業なんです。理由として、欧米人は温度に関して日本人ほど繊細ではない傾向があると考えています。日本人の場合は、水温調節にも徹底してこだわらないと良い体験ができないんです。

安井:
なるほど、体験する人のお国柄で求めるレベルが違うというのは考えたことありませんでした。

霧城さん:
欧米の方の良さは、来る前から恐れや不安が日本人より少なく、期待やワクワクが高い状態でタンクを体験します。なので、多少水温がジャストでなかったとしても、「素晴らしい体験だった!」という感想になりやすいんです。アイソレーションタンクが欧米を中心に広まっているのは、それが一つの理由としてあるでしょうね。

安井:
確かに、タンクに入る際の心身の状態は体験にかなり影響を及ぼしますもんね。

霧城さん:
日本人は新しい体験を試すことに躊躇したり警戒心を抱きやすいという性質がありますよね。銭湯文化があるとはいえ、服を全て脱いでタンクに入るというのに抵抗を覚えるのもそれが理由でしょう。

断食について

安井:
タンクとは少し方向性が変わる話題なのですが、霧城さんは断食についてどう思われます?

霧城さん:
僕はタンクは断食と同じ効果・現象がある事を発見しています。「タンクは感覚の断食」なのです。

体重や体脂肪の減少、様々な病の改善、五感の鋭敏化、便秘や腸内環境の改善、脳内ホルモンの増加、精神的成長や安定、エネルギー領域の浄化、執着心からの解放、内観向上、食や情報への飢え克服、など効果や変化が非常に似通っています。

なので、瞑想やタンクを断食と組合せるのは素晴らしいと思います。

安井:
タンクのことを感覚のリセット」装置と認識してましたが、確かにリセットって断食と一緒ですね、言葉のチョイスで印象がかなり変わります。僕がやりたいと計画している、タンクと断食を組み合わせたリセットプランは悪くない組み合わせかもと感じます。

霧城さん:

実際に瞑想合宿後や断食合宿後の総仕上げとして利用する方達もいて、皆さん最後の総仕上げとしてタンクを利用し、精神と肉体と魂の最終メンテナンス&浄化や解毒、エネルギー充填に活用されます。

現代人は食べ過ぎで体調を壊している事を理解している人はだいぶ増えましたが、情報という莫大な感覚でも体調を壊す事を知ってはいても理解はしていません。

なので断食と感覚遮断を理解し日々の生活に取り入れることは、最も簡単でスピーディーなリセット・体調改善に繋がります。

感覚遮断の中でも特に重力からの解放は、強烈に精神と肉体のメンテナンスと次元上昇に繋がります。

安井:
情報過多になっている時、定期的にあるのですが精神的な調子がとても悪くなるので霧城さんがおっしゃっていること、とてもよくわかります。

霧城さん:
とはいえ、あんまり断食やりすぎるのは身体に悪いと僕は思いますけどね。安井さんは若いからまだ大丈夫でしょうけど、ガンガンやると筋肉が落ちてしまいますからね。

安井:
たしかにやりすぎると良くないですよね。僕が行った信貴山の断食道場では断食中の体内バランスが崩れないように補食が出ていましたが、そういったものなしでは身体が酸性に傾きやすいとも言われますね。

霧城さん:
ここ3年、僕自身一日一食の生活をしていたんですが、最近やめたんです。僕自身が代謝が良いので身体が痩せていきやすいんですよ。現在は1日のうち6時間以内だけ食べるというのをやっていて、その時間はできるだけたくさん食べるようにしています。

安井:
計算すると毎日18時間断食している感じですね。

霧城さん:
毎日プチ断食の方が身体に負担がかからないように感じます。普段から正しい食事を行っている人であれば、しっかりした断食はいらないのではないかと思いますね。

安井:
確かにそれはそうですね。ただ、僕はしっかりした断食は食や自分の精神と向き合う修行として有効だと思うんです。日々のプチ断食ではたどり着けない精神状態に到達できる感じがあって。

霧城さん:
確かにそういう実験的にするのはいいですよね。僕自身もやります。

安井:
断食のやり方はしっかりと考える必要がありますね。

今後について

安井:
霧城さんは今後もタンクの研究を続けていくんですよね?他にやってみたいことなどあるんでしょうか?見た目が若々しいだけでなく血管年齢も並外れて若いですし、ものすごく長生きしそうですよね。

霧城さん:
長く生きても何するんでしょうね?健康寿命はもちろん伸ばしたいんですけど、今と違う楽しみややりがいが新しく見つかれば更に楽しい人生になるかもしれないので、見つけてみたいですよね。

安井:
そうですね。アイソレーションタンクのお店をやっていると、移動できないのが難点です。

霧城さん:
そうなんです。アメリカみたいに大きなトラックに積んで移動して回るというようなことができたらいいんですけど。

安井:
本当にそう思います!移動式アイソレーションタンク、僕の夢の一つです。

本日は色々お話を伺わせていただきまして、本当にありがとうございました。


施設情報

名前:Sel Flotte(セルフロッテ)東京
設立年:2013年
設備:アイソレーションタンク1台、シャワー、トイレ
定員:基本1人(貸切プラン、深夜プランあり)
基本料金:タンク利用90分9,900円(税込)〜
オプション:BCTメソッド(呼吸法+冷水浴+タンク)
最寄駅:JR山の手線大塚駅、丸の内線新大塚駅、有楽町線東池袋駅
住所:東京都豊島区東池袋2-10-5 ステージ東池袋303
予約:HPから



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?