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short stories『と、私も前々から考えていた』

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Space_メンバーによるshort story series 『と、私も前々から考えていた』。 毎週1つのテーマで、メンバーそれぞれが短い物語を綴ります
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2019年1月の記事一覧

short story series『と、私も前々から考えていた』マッチ棒 case04

作・渡邉大 マッチ箱。中身はマッチが沢山。 当たり前。マッチ箱なんだから。 そんな事をかん…

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5年前

short story series『と、私も前々から考えていた』マッチ棒 case03

作・草場あい子 僕のポケットに古いマッチ箱が入っている。 おじいちゃんから貰った大事な物…

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5年前
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short story series『と、私も前々から考えていた』マッチ棒 case02

作・木庭美生 いつも通りやってきた今日、 いつも通りなのに母さんがちょっとはしゃいでるの…

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5年前

short story series『と、私も前々から考えていた』マッチ棒 case 01

作・橋谷一滴 好きなイラストレーターがいる。 男の人である彼は、素敵な絵とともに僕に美術…

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5年前

short story series『と、私も前々から考えていた』郵便局員 case 05

作・堀愛子 それは特別なクリスマスの朝みたいで、葉っぱの上で光る雫がキラキラしている。絵…

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5年前

short story series『と、私も前々から考えていた』郵便局員 case 04

作・渡邉大 寒い。最近、一気に寒くなった。 寒いから、公園で遊ぶ子供もあまり見なくなって…

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5年前

short story series『と、私も前々から考えていた』郵便局員 case 03

作・草場あい子 朝だ。起きないと。 顔洗って、着替えて、メイクして、朝ごはんを食べて、靴を履く。 よし。 玄関のドアノブを回す。 開かない。 あ。無理だ。会社辞めたい。 普通のOL。普通に大学受験して、普通に就職活動して、普通に生きてきた。普通に。 でも私は幸せじゃない。普通に生きているのに。 友達も。信頼できる人もいない。会社も楽しくない。私がいなくても皆困らない。何でこんな会社に行かなきゃいけないの。そう思ったらドアが開かない。開けられない。重くて、ずっしりとして、まる

short story series『と、私も前々から考えていた』郵便局員 case 02

作・木庭美生 僕はよく指を切る。 紙で。 昔からよく紙で指を切る。 わざとじゃないんだけ…

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5年前
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short story series『と、私も前々から考えていた』郵便局員 case01

作・橋谷一滴 「あの、ポストの上。座ったことあります?」 「ポストですか。ないですね。え…

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5年前

short story series『と、私も前々から考えていた』コインランドリー case 05

作・堀愛子 「え、なんでいんの?」 勢いよく回る洗濯機の音でかき消された声。 それはこっ…

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5年前