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short stories『と、私も前々から考えていた』

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Space_メンバーによるshort story series 『と、私も前々から考えていた』。 毎週1つのテーマで、メンバーそれぞれが短い物語を綴ります
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2018年12月の記事一覧

short story series『と、私も前々から考えていた』コインランドリー case04

作・渡邉大 今日は雨が降っている。せっかくの土曜日で仕事もないのに。 休日ぐらい快晴で気…

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5年前
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short story series『と、私も前々から考えていた』コインランドリー case03

作・草場あい子 私のお父さん。お父さんはせっかちだ。エレベーターの閉まるのボタン連打する…

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5年前

short story series『と、私も前々から考えていた』コインランドリー case02

作・木庭美生 家の近くにはコインランドリーがある。 わたしの家の近くにはコインランドリー…

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5年前

short story series『と、私も前々から考えていた』コインランドリー case01

作・橋谷一滴 さっきから携帯が鳴っている 鳴っているのはわかっているけど 私は携帯を開かな…

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5年前

short story series『と、私も前々から考えていた』くつ下 case05

作・堀愛子 吉田君は黒縁のめがねかけてて、こめかみの髪の毛を少し耳にかけている。 たしか…

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5年前

short story series『と、私も前々から考えていた』くつ下 case04

作・渡邉大 僕は、くつ下にとても気を使っている。 聞くところによると、人目につかないよう…

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5年前
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short story series『と、私も前々から考えていた』くつ下 case03

作・草場あい子 僕の世界は狭い。 僕はいつも制服をきっちり着て、授業を静かに受ける。 でも僕は優等生ではない。成績は中の中。運動も得意ではない。 ただ規定の髪型、規定の制服を校則通りに着て、丈の長さがくるぶしの上までの規定の白いくつ下を履いているだけ。担任の先生はそんな僕を模範という。ただ校則を守っているだけなのに。 僕には取り柄がない。誇れることは何も。趣味もないし好きなことも特にない。だからなにか始めようとする。でも長続きしない。 だから校則を守る。取り柄がな