世界のすべては人間の精神で進化する

哲学的なお話しをします。

フリードリヒ・ヘーゲル(ドイツ哲学者)のヘーゲルは、「自由の実現」は内面的なものでなく、’法律や社会制度などを考えるときの思考のように、「具体的・客観的」な姿をとって実現させなければ意味がない。

そして、理性的なものは、現実的であり、現実的なものは理性的である。
世界のすべてを成り立たせるのは「精神」だと考える。

このように、ヘーゲルは説きました。

それでは、今の世界経済とどのように精神が関係しているか考えてみましょう。

例えば、「資本主義・社会主義・共産主義」と分断されたことも、人間の理性から成り立つものです。

資本主義国家では、自由競争により利益を追求して経済活動を行えば、社会全体の利益も増大していくという考えです。それにより「格差や、貧困の問題」「弱肉強食なる企業間の競争」となったことが言えるでしょう。

一方、社会主義国家では、人々の平等性を国が管理し指導したとおりに経済活動を行うので、労働者が頑張って働いても成果によって賃金は上がらない。効率よく仕事をしようと、相当努力する必要もありません。社会主義では資本は国のものであり、個人が持つことはできません。要するに競争がないため、よりよい商品を生み出そうと技術改良が加えられることもありません。それにより、次第に労働者の勤労意欲は減退し、生産性が低下して経済は停滞するような問題になりました。

そこで次に、社会主義がより発展し、あらゆる面で平等となった理想の共同社会を目指そうというような進化版の共産主義国家が誕生しました。資本や財産をみんなで共有する平等な社会体制のこと。土地や財産などはすべて国のものとなり、みんなで共有します。生産されたものもみんなのものとなり、均等に分配するというものです。社会主義では、企業が得た利益を国が管理し、国民の給料も国が管理して分配しますが、一方で共産主義では、そもそもすべての利益をみんなで共有するという考えがあり、国が管理する制度自体もいらないこととなります。

資本主義と対になるのが社会主義、共産主義ですが、日本は資本主義国家です。日本は、競争経済の中に社会保障制度で終身雇用を取り入れたことで、安定社会を目指そうとしましたが、結局、中小倒産、不況でリストラとなるなど、資本力ある大手企業ありきの終身雇用制度と言ってもいいでしょう。しかし、その大手企業ですら倒産する時代となっていますよね。

そもそも資本主義とは、物がない時代では経済は成長に向かう流れとなりますが、物が沢山ある時代では、経済は低迷に向かうだけです。いずれにせよ、指導者が精神が高い適切な人でなければいい結果に繋がりません。社会主義、共産主義も同様に言えます。

前文でヘーゲルは、理性的なものは、現実的であり、現実的なものは理性的である。と説いたように、”理性の世界と現実の世界は根本的に同じ”なのです。

人間は、①精神は事物を認識する。 ②精神は自分自身を反省する。

すべての国は、人間の精神で成り立たせているので、現実社会で問題ある時は、精神が未熟の理性の働きなのです。

どんな制度改革も、どんな経済改革も、どんな環境整備も、すべて人間の精神で成り立たせるものなのです。

世界史とは、「自由の意識」の進歩であって、人間の精神で進化させながら、最終的に絶対精神を目指すことです。

絶対精神とは、「主観的精神と客観的精神」の最終的な完成された形であり、ほんとうの自由獲得できる幸福な生き方ができることでしょう。

駄目になることや、効果ないこと、デメリットなことは完全に削ぎ落とすしかない。

ヘーゲル(絶対精神)と言いましたが、カール・マルクスは(物質によって精神が影響を受ける)と言いました。マルクスは、「ヘーゲルの一切の本質を人間ではなく精神に持ってきたのは誤り」と言いました。

しかし、私はヘーゲルの言っていることが正しいと思います。その理由は、物質で精神が影響を受けることも意識的では理解はできますが、しかし、精神が高ければ、物質そものもを完全な形に持っていけることを意味するので、精神によって物質が生み出されるからです。そのことでは、物質で精神は影響を受けないような精神になります。

確かに、競争社会や物欲主義では、A物質とB物質を比べて、そこから影響を受けて改良進化させることを考えるでしょうけど、しかし、精神が高いことでは、確かなものだけで物質を完全な状態で改善し生み出せると思います。

その昔、ニコラ・テスラ(電気技師、発明家)は、人々の為に持続可能な地球規模のフリーエネルギーを完成させていました。この時、J・P・モルガンの援助により研究を開始しましたが、最終的にビジネス利権でなく、ニコラ・テスラが、フリーエネルギーを人々に電力を無償供給することに気づいた為、J・P・モルガンとの関係が悪化し研究が停止されました。最終的には研修施設は破壊されました。

精神が高いニコラ・テスラだからこそ、フリーエネルギーを作れたのでしょう。それ以降、フリーエネルギーの道は大きな勢力の力によって闇に閉ざされてしまい、一方のJ・P・モルガンは金儲けだけの権力を振るう利権組織と言えるでしょう。

「理性の世界と、現実の世界は根本的に同じ」

理性的なものは現実的であり、現実的なものは理性的である。

悪人たちで、悪い考えで進めば、そのような世界になり、善人たちで、善意志で進めば、そのような世界になる。

要するに、すべてのことは精神が成り立たせる。という事です。

追記

世界をより良い方向に向かう為には、全ての人々の精神を高めることが重要だと言えます。そこには国同士の争いや宗教間の争いなども超えられるような、人の道徳心を確かなものとして定める事が重要でしょう。

人々の共通した善意志をもって、確かなものだけで絶対精神をつくりあげることが重要でしょう。それがこの地球で生きる上では求められている試練と言えます。そうでなけば、成長はせず同じことを再び繰り返すか、破滅えと向かう世界となるでしょう。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?