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空腹感と感情

空腹感はただの妄想ではありません。
実際に身体に起こっている事なのです。

2つの女性グループを対象とした新しい実験があります。

ひとつは14時間の断食を行ったグループ、もう一方は食事を終えたばかりのグループで、この2つのグループを比較しました。

断食をしたグループは、
ネガティブな感情が増えた:怒り、緊張、疲労、困惑など。
ポジティブな感情は減った:特に活力や自信が低下した。

人によっては、このネガティブな感情が悪い方へ影響し、過食やダイエットの失敗、そして体重増へつながることもあります。

栄養学の専門家でなくてもそれが良くないのは分かります。
では、空腹感とどう向き合えばいいでしょうか?

もし空腹感に苦しむことが頻繁に起こるなら、あなたのダイエットは厳しすぎるのかもしれません。

制限を増やす代わりに、自分の目標達成の助けとなる食べ物を増やすことを意識してみて下さい。
例)炭水化物は〇〇グラムに制限する ⇒ 新鮮な野菜をもっと増やす

空腹感は誰でも経験することです。
特に体重を減らそうとしている時は...

しかし「少しお腹が空いた」と感じるのと「お腹が空いて何も手につかない」とでは全く違います。

「少しお腹が空いた」と感じるのは普通ですし、訓練すればそれに慣れることができます。

ほとんどの空腹感は生命の危機のような緊急事態ではなく、表れては消える波のようなものだと考えましょう。

この考え方は自分に我慢を課すためではなく、本当に食べられない時のスキルとして有効です

例えば、大腸内視鏡検査や長時間の移動などで食べられない時がありますね。
そんな時、空腹感に感情を振り回されてもいいことはありません…


記事の内容で分からないこと、生活習慣に関することでお悩み事があればお気軽にご相談下さい。

PMID: 34637770

Ackermans MA, Jonker NC, Bennik EC, de Jong PJ. Hunger increases negative and decreases positive emotions in women with a healthy weight. Appetite. 2022 Jan 1;168:105746.

Image file name: Hangry.png
Photo by Karsten Winegeart on Unsplash