生涯で増える体重の量
人の体重は生涯でどの様に変化するのでしょうか？
アメリカのブリガムヤング大学による最新の研究で興味深いことが分かりました。
13,800人のアメリカ人を対象とした調査によると、50％の人が過去十年で体重が5％増えました。
（35％の人が10％以上、16％の人が20％以上体重が増えました。）
これだけ見ると大した変化には見えませんが話はここで終わりではありません。
実は体重が増えた「時期」というのが非常に興味深いのです。
平均すると、ほとんどの体重増は２０代から３０代で起こっているのです。
そして、年齢を重ねるごとに体重の増える量は少なくなっています。
20代～30代：7.8キロ
30代～40代：6.4キロ
40代～50代：4.3キロ
50代～60代：2.1キロ
60代～70代：0.3キロ
しかし、これを合計すると平均的なアメリカ人は成人になってから21.2キロも体重が増えることになります。
若い時期に増える体重はそれほど大きな影響はありません。
ただ、20代～30代で増えるのが約８キロでも、その後の10年で更に６キロ増え、またその後の10年で約４キロというように増え続けます。
そして体重が増えると代謝が増えます。
体が大きければ（重ければ）代謝に必要なエネルギーも増えるからです。
そうすると食べる量を増やさなくてはいけません（或いは消費するエネルギーを減らさないといけません）。
そのサイクルが習慣となり、体重は時間をかけてジワジワと増えるのです。
Tucker LA, Parker K. 10-Year Weight Gain in 13,802 US Adults: The Role of Age, Sex, and Race. J Obes. 2022 May 6;2022:7652408.
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Photo by Andres Ayrton: https://www.pexels.com/photo/crop-person-on-weight-scales-6550832/