9.

人生はひとことで言えば楽しかった

思い出したくないことも
たくさんの恥ずかしく抹消したいことも
当時は必死にできることをやっていたのだろうと
肯定できるような、やっぱり抹消したいような気持ちである

身近な騒がしさの中でも
いつも自分がぽつんと入れない気がしていた
ひっきりなしにざわざわ聞こえて
耳を塞ぎたくなったし、
実際に塞いで耐えることもあった
突っ伏すことは気休めでしかなかった

治ったつもりの鬱も
まずまだ薬は減ってないし
そもそも結局怠けなのか鬱なのかわかってないし
そのまままただらだらと落ちていくような
このままじゃ危ないな、という感覚と
でもどうしようもないなあ
結局鬱なんだからと
たくさんの人の笑い声が聞こえる中で
ひととおり突っ伏したり耳を塞いだりした後、
これを書いているのであります

このまま元気になるだろうと思い込んでいたけど
やっぱり新生活はしんどくて
また自分だけがだめなような
怠惰で馬鹿で、外見もひどくて
面白くも優しくもなくて
人にも好かれなくて
みたいなことが頭に浮かびまくって

今週末病院に言って
先生に近況を報告するのが躊躇われるなあ…と渋い気持ちです

何にも頑張っていないことの罪悪感と
もう少し楽になりたいという気持ちと
いろいろ

スピッツの新曲が出て
草野さんの声を聴いても
ああ草野さんだなあ…スピッツだなあ…くらいしか
頭が働かない

少しのズレで
いろんなことが変わって
そういうのが
どうなろうとどうにかなるだろうと
そう思えるような目印があったらいいけど
無い今、ひたすらに怖がって
どうしたらいいかわからなくなって
ただただつらくて
ますます何にもできなくなっていく


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?