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【IRの裏側】ディスクロージャー優良企業選定に寄せて

みなさんこんにちは。スパイダープラス株式会社のIR担当、石田です。

スパイダープラスIRのナレッジシェアnoteである【IRの裏側】の新着記事は、「ディスクロージャー優良企業選定」に合わせたものです。

このたび、スパイダープラス株式会社は、ディスクロージャー優良企業賞の新興市場銘柄部門、第1位に選定いただきました。

今回の【IRの裏側】では、当社が優良企業に選定いただいた理由と、スパイダープラスがIRで大切にしていることについて紹介します。


1. 「ディスクロージャー優良企業賞」とは

そもそも「ディスクロージャー優良企業賞」とは何かについて。

正式には、「証券アナリストによるディスクロージャー優良企業選定」といい、公益社団法人日本証券アナリスト協会が「企業情報開示の促進・向上」を目的として、1995年から実施している制度です。

国内18業種に、新興市場銘柄部門と個人投資家向け情報提供部門を加えた20部門で、優良なディスクロージャーを行っている企業を毎年選定します。

その中で当社は、グロース、ネクスト、Q-Board及びアンビシャスの4つの市場に上場している企業が対象となる「新興市場銘柄部門」において、優良企業、それも「第1位」として選定いただきました。

(制度の詳しい概要は以下をご参照ください)

2. スパイダープラスの評価・選定理由

続いて、当社が優良企業に選定されたポイントを紹介します。

評価基準と当社の評価項目ごとの得点、選定企業の中での順位は以下の通りです。

https://www.saa.or.jp/standards/disclosure/selectiont/pdf/shinko2023.pdf


「経営陣のIR姿勢」、「説明会」、「自主的情報開示」について部門第1位の評価をいただきました。
また、「フェア・ディスクロージャー」についても部門第2位の評価をいただきました。

具体的に、ご評価いただいたポイントをご紹介します。

経営陣とIR部門の連携が優れていること、投資家・株主からのフィードバックを踏まえ、情報開示を改善いている点を評価する声が寄せられた。

評価項目「経営陣のIR姿勢、IR部門の機能、IRの基本スタンス

「今期業績計画について、根拠を示し整合性のある説明をしていること、また、四半期の情報開示が経営実態に即して十分に行われていること」および「中・長期の成長見通しについて、具体的に根拠を示し整合性のある説明をしていること」が共に、最も高い評価となった。

評価項目「説明会、インタビュー、説明会等における開示」

「投資家にとって重要と判断される事項の開示が迅速に行われ、かつ不公平や混乱が生じないよう十分な注意をはらっていること」が、同得点第1位となった。

評価項目「フェア・ディスクロージャー」

「ウェブサイトでの開示や決算説明会意外の開示にとりくんでいること」は、最も高い評価となった。これに関して、カバレッジアナリストとの面談内容書き起こし文をホームページで開示していることを評価する声が寄せられた。

評価項目「各業種の状況に即した自主的情報開示」

5項目中3項目も部門最高の評価を頂けたことは大変喜ばしい限りです。

一方で、「ESG関連」については、部門第7位の評価で、まだまだ改善の余地がある結果となりました。

今回の結果に奢らず、「全ての項目で第1位!」となれるよう引続きIR品質の向上に勤しんでいきたいと思います。

3. スパイダープラスがIRで大切にしていること

「ディスクロジャー優良企業賞受賞に寄せて」の最後のパートとして、
スパイダープラスのIRチームが最も大切にしている事を紹介します。

当社のIRチームが掲げるチームミッションは、
「資本市場を通じたスパイダープラス株式会社の”社会価値”の最大化」です。

これを実現するために資本市場への情報開示の充実と対話を重視しており、特に新CFO体制となった2022年以降、「フェア・ディスクロージャーの徹底」を強く意識したIR活動に努めています。

フェア・ディスクロージャーを徹底していくうえで「資本市場における当社に対する情報格差を生まないこと」をなによりも大事にしています。

(スパイダープラスのIRチームが最も大切にしている事=フェア・ディスクロージャーの徹底=資本市場における当社に対する情報格差を生まないこと、とご理解ください)

この情報格差を生まないために、当社がどのように情報格差を捉え、どのような施策を実行してきたのかを下記にてざっくりとですが、紹介させてください。(各施策に至った背景・目的・効果は改めて別note記事で発信予定です)

まず情報格差についての当社の捉え方です。
「そもそも誰と誰の差分なのか」、「差分の要素(何について差分が生じるか)は何なのか」という2つの観点から情報格差を捉えています。

「誰と誰の差分」かについて、当社は下記3つに大別し考えています。それぞれをの差分を少しでもなくすための施策に取り組んできました。

1:会社(発行体)⇔投資家間
2:機関投資家⇔個人投資家間
3:投資家間

また、「差分の要素(何について差分が生じるか)」は主に下記3つと定義しています。まさに「証券アナリストによるディスクロージャー優良企業選定」で重視されている要素と合致しております。

1:量
2:質
3:タイミング

IR施策を検討する際には常に、「誰と誰の差分」に対して「どの要素の差分」が生じないようにするかを、IRチームは事前協議・評価を徹底しています。

例えば、「会社(発行体)⇔投資家間」の「タイミング」「質」に対する差分をできるかぎり生まないようにするためには、事業進捗について積極的なPR開示を行う等の取り組みが考えられます。

単なる情報発信に留まらず、常に経営戦略における施策の位置づけが少しでも資本市場に伝わるよう、IRチームが資本市場にもお届けしたいメッセージを込めたりもしています。

当社が情報格差を少しでも生まないために実行した施策は以下のとおりです。

【会社・投資家間の情報格差をなくす取り組み】
✓ 事業進捗、施策をタイムリーかつIRメッセージを込めて発信(PR開示の充実)
✓ 非財務情報(知財情報等)に関する発信 (知財サイトの開設、知財ポリシー及び知財取得時の発信)

【個人⇔機関投資家間の情報格差をなくす取り組み】
✓ 機関・個人問わず、誰でも参加できる説明会を決算開示日の夜に開催
✓ カバレッジアナリストとの面談議事録書き起こしを開示

【投資家間の情報格差をなくす取り組み】
✓ 決算説明会の書き起こしとアーカイブ動画を翌日中に公開
✓ 投資家の情報収集手法(動画派 or テキスト派)に合わせた決算開示資料
  の充実(決算説明動画の他、スクリプトも準備等)
✓ TDNet(PR開示の活用)によるIR情報の積極的な発信
✓ SNS、note等のメディアを活用した発信
✓ 事後的にまとめて情報収集できるようMonthly Reportのnoteでの発信

                                etc

これらの取り組みは「スパイダープラスが考えるフェア・ディスクロージャー」を突き詰めた結果生まれたものです。

優良企業選定では、「ディスクロージャーの量・質・タイミング等」が判断基準ということで、当社の取り組みが一定程度、理にかなっていたと考えられます。

フェア・ディスクロージャーを意識した施策は、結果としても出来高や株価に表れ、また機関投資家とのIRミーティングにおいては「開示で聞きたいことはほとんど網羅できている」との回答をいただくことも多く、、面談時間が短縮されるなど、IRの効率性も高めています。

また、優良ディスクロージャー企業のIRは、10%の株価プレミアム効果があるとも言われており、「IRによる企業価値向上」も体現できます。

1995年度から2000年度の「証券アナリストによるディスクロージャー優良企業選定」によるランキングと資本コストの関係を検証し、IR評価が各セクターで3位以内の企業は4位以下の企業に比して約0・5%、1位の企業は4位以下より約0・8%、それぞれ資本コストが低いとの分析結果が報告されています。 米国の研究結果にある0・3%の資本コスト低減効果を株価に引き直すと、10%の株価プレミアムに相当します。

徳成旨亮「CFO思考_日本企業最大の「欠落」とその処方箋」(ダイヤモンド社)より抜粋

今後も、「情報格差を生まずに、事業の進捗をしっかり届ける」、
スパイダープラス流のフェア・ディスクロージャーを追求したIRを推進してまいります。

(本日紹介した当社の取り組みについては、別の【IRの裏側】にて紹介できればと考えていますので、お楽しみに!……して頂けますと幸いです。)

4. おわりに

当社は2021年3月に上場してからというもの、多くの皆様の力をお借りしながらここまでやってまいりました。

例えば、好評頂いている「カバレッジアナリストとの1on1議事録公開」は、協力頂ける方の存在が不可欠で、実際にみずほ証券の中川氏に相談した際に「良いですね!」と快諾いただいたけた事から実現できた取り組みです。

この場を借りて中川氏に感謝を申し上げるとともに、
他にも弊社に的確なフィードバックや助言をいただける皆様のお力により
今のスパイダープラスのIRが形作られてきました。改めて御礼申し上げます。

また忘れてならないのは、社内の協力あって今があるということです。

例えば、当社の決算説明資料のデザインや決算説明会の配信クオリティが、SNSや書籍で取り上げられたり、他社から「どうやってるんですか?」と問い合わせいただくことも多いです。

こういった他部署、チームの協力があってこそ、「スパイダープラスIR」が成り立っています。

今回の受賞に甘んじず、引き続き当社IRに関わって頂ける全ての方々と共に、より優良なIRをつくってまいりますので引き続きスパイダープラスIRをどうぞよろしくお願いいたします。