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中国 2021年国慶節旅行

トレンドはマイクロバケーション
今年の中国国慶節は、10月1日(金)~7日(木)の7連休。中国国内のレストラン、ビジネス街、景勝地は大勢の人でにぎわいました。10月8日には、中国銀聯は2021年国慶節期間中、UnionPayの取引額は2兆7,200億元に達したと発表しました。1日の平均取引件数は48億6300万件で、前年比31.73%増加しました。 (参照※1)レンタカー予約やタクシー配車アプリの曹操出行(Caocao Chuxing)ビッグデータ研究所の国慶節「旅行+消費」レポートでは、パンデミックに加え、豪雨による洪水など度重なる災害の影響もあり、近場・短期間・少人数のマイクロバケーションが今年の国慶節休暇の新しい主流となったとしています。運輸省が国慶節前に発表した統計によると、国慶節の1日総客数平均は減少する見込みで、2019年同期比33.9%減、2020年同期比7.5%減と予想しています。パンデミックの影響で、あまり移動せず、できるだけ少人数で、感染拡大を防止・制御可能な範囲で国慶節を祝うことは、中国社会全体のコンセンサスとなっています。そのため、都市部では移動が活発ですが、各都市や省、海外への移動に使われる、鉄道や高速道路、水路、航空などへの消費は、一時的に減速しています。 中長距離の移動は減っていますが、ごくごく近い距離や感染拡大防止策が可能な距離のマイクロ・バケーションの範囲内では、消費の勢いは依然として活発です。 国慶節期間中、曹操出行のデータでは、デパート+ビジネス街+商業地区へ移動した人の数が最も多く、50.85%を占め、文化観光・景勝地が30.31%でした。また、国慶節休暇中の景勝地での1日の平均支出が、ショッピングが前年比31%、ケータリングが同比28%、チケット購入同比24%増加しました。曹操出行ユーザーの14.47%は休暇中にも関わらず職場に訪れています。 都市部やその周辺へのショッピングツアー、近郊旅行、ジョギングや散歩まで。マイクロバケーション、またはライトバケーションとも言える小さな旅が今年の国慶節休暇の特徴です。 (参照※2、グラフa)文化と旅行ビッグデータ研究所のデータでも国慶節の消費がパンデミック前の2019年並に回復してきていることを表しています。(参照※3、グラフb)2021年国慶節連休の旅行消費は、全体的に去年より成長したとする報告が多く、中国でもワクチン接種が進み、感染者数も比較的抑えこまれていることから、国内旅行消費は、ほぼ回復している様子です。ただ海外への門戸がいつ開くのかの情報はなく、まだまだ先行き不透明なままです。

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【出典元】
※1 “十一”国庆假期,银联网络交易金额达2.72万亿元 | 中国经济网
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1713366095944315737&wfr=spider&for=pc
※2 这个国庆长假,微度假成新主流 - 杭州日报
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1713384416354928766&wfr=spider&for=pc
※3 2014-2021年中国国庆假期期间国内旅游收入及增长率 | 199IT 
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1713106066533696344&wfr=spider&for=pc


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