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Google、サイト全体の品質を評価する「ヘルプフルコンテンツアップデート」について

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2022年8月18日、Googleはdevelopper向ブログ「Google検索セントラルブログ」において、ヘルプフルコンテンツアップデートについて公式に発表しました。ブログの題名は「Google のヘルプフル コンテンツ アップデートについてクリエイターが知っておくべきこと」とされており、今回が新しいアルゴリズムのアップデートであること、そしてそれについての説明が記載されています。
また、公式ブログの発表に際し、Googleから今回のアップデートについて直接話しを聞いたという方のブログからも情報を参照し、今回のコラムを記載して参ります。

※参照
公式ブログ

グレン・ゲイブ氏のブログ

Search Engine Landブログ


ヘルプフルコンテンツアップデートとは?

そもそも「ヘルプフルコンテンツアップデート」とは何なのでしょうか?
英語ではHelpful Contents Updateと記載され、HCUと省略されるそうです。
ブログには「有用なコンテンツのオリジナル版をユーザーが閲覧しやすくするための広範な取り組みの一環」とのこと。今回のアップデートの目的が、“訪問者に満足感を与えているコンテンツを高く評価し、訪問者の期待に応えていないコンテンツのとの差別化を図ること”なので、訪問者がほしいと思っている有用な情報を探し、見つけ出せるように、サイト自体が十分に助けをだしているかどうか・・・ということでしょう。

また、公式では下記のようなチェックリストもあり、すべてできていれば、ウェブサイトの施策は間違っていないとも記載されています。

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  • 特定のユーザー層がすでに存在しているか、想定されており、その人たちがビジネスまたはサイトを直接訪問した際に、コンテンツを有用だと感じてくれると思いますか。

  • コンテンツは、実体験や深い知識(たとえば、実際に商品やサービスを使用したり、ある場所を訪れたりした経験に基づく特別な知識)を明確に示していますか。

  • サイトには主要な目的またはテーマがありますか。

  • コンテンツを読み終わったユーザーは、あるトピックについて、目的を果たすのに十分な情報を得たと感じることができますか。

  • コンテンツを読んだユーザーは、有益な時間を過ごせたと感じられますか。

  • コア アップデートや商品レビューに関する Google のガイダンスに留意していますか。

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引用:公式ブログ


今回のアップデートにおける今後影響と対策は?

このアップデートはウェブサイト全体が対象となり、各ページ単体で評価がされるわけではありません。同一ドメイン内にランキングシグナルにおける評価の悪いページがあれば、ウェブサイト全体に影響が出る可能性があります。
そして人的なアップデートでなく、AIによる選別が行われているとのことなので、影響がもし出るとすると早い段階で出ているはずと想定されます。
影響が出ているとされるのは、“検索エンジン向けに作られたコンテンツ”があるサイトです。「検索エンジンファースト」のコンテンツはユーザー目線で作られているサイトとは異なり、定型的なタグの設置や文言の設置などがあるため、そういった部分が見受けられるページを含むサイトの評価が下がるのでしょう。
公式ブログ内では、下記の項目に対しての返答が「はい」となる場合は、検索エンジン主体のコンテンツとなっている可能性が高いため、コンテンツ作成を再評価する必要があるとのことでした。

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  • コンテンツは、人間のために作成されたというより、主に検索エンジンからユーザーを引き付けるためのものですか。

  • どれかが検索結果に表示されることを期待して、さまざまなトピックで多くのコンテンツを制作していますか。

  • 多くのトピックについてコンテンツを作成する際、かなりの部分に自動化を使用していますか。

  • 価値を付加することなく、主に他の人の意見を要約していますか。

  • 既存のユーザー層のためではなく、ただ話題になっているという理由で記事を書いていますか。

  • ユーザーがコンテンツを読み終わっても、他のソースからより良い情報を得るために再び検索する必要があると感じさせてしまいますか。

  • Google が優先する文字数があるとどこかで聞いたか読んだかしたために、特定の文字数になるように記事を書いていますか。(そのような設定は存在しません)。

  • 検索トラフィックを獲得できると考えて、実際の経験がないにもかかわらず、ニッチなトピックを扱うことにしましたか。

  • 実際には答えがない質問にコンテンツ内で答えることを約束していますか(たとえば、未定のはずの商品の発売日や、映画の公開日、テレビ番組の放送日)。

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引用:公式ブログ


最後に

ヘルプフルコンテンツアップデートは、2010年代にあったような大きなアップデート(パンダアップデートやペンギンアップデートなど)とは違い、ページやサイトのどの部分をこのくらい修正すればOK!というような定量的な対策をするのは難しいです。ただし、ベストプラクティスから大きくはずれたものではないので、このアップデートだけ重要視して対策する必要はなさそうです。
まずはGoogleから提示された確認事項に対して、自社の英語サイトは対象となるかどうかを確認しましょう。もし、「むむ?」となる怪しい部分があれば、Googleの提示しているコアバイタル指標などを合わせて確認しながらユーザーファーストのウェブサイトを考えることが大切です。
コンテンツをユーザー目線で考えるというのは、簡単そうではありますが時間がかかるものです。まずは弊社のような専門会社をつかってウェブサイトの診断を行い、適切な施策を行うこともひとつの方法だと思います。

※ウェブサイトの無料診断も行っていますのでご興味あれば下記よりお問合せください。


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