💻CADで作る「型紙」のマイナス面🙅‍♂️。【革の新作づくり｜タブレットスタンド｜#4】

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ども「そぞのぼ」です^ ^
さて【革のタブレットスタンドの新作づくり】シリーズ４回目です。
前3回、娘の折り紙からアイデアが降りてきたところ、そこから発生した3つの問題点、それをひとつひとつ解決していくという流れで進めてきました。
その中でどんなタブレットスタンドができあがっていくのかのヒントをクイズ形式で出題してきました。

どうでしょうか？
もうどんな形のタブレットスタンドができるのか想像できましたか？

これまでのクイズはなかなか難しかったと思いますが、今日は最後に大きなヒントがあります！お楽しみに。

さて、前回。
最後の3つめの問題点だった「ストッパー問題」。
「そぞのぼ」ならではの「制約」というところから考えていき解決となりました。これで無事３つの問題がクリア！

ということで、
今回からは『型づくり』に入っていきます。

前回までは頭で考えることばかりでしたが今回からは技術的なこともちらほら出てきます。頭を切り替えっこして読み進めていってください。

黒板の色はなぜ緑色？

「そぞのぼ」での型づくりはどのように進めていくのか？
まず、前回までで大きさや形はある程度決まりました。
次はそれをパソコンソフトのCADを使って型をつくっていきます。

CAD？

こんなかんじで線を引いたり、〇を書いたり、パソコン上で設計ができるソフトのことです。

方眼紙などを使ってつくるときもありますが基本的にはCADを使います。
なぜCADで型づくりをするのか？
まず使いはじめたとっかかりとして前の建築の仕事で使っていて使い慣れていたという点がありました。

ちなみに写真の濃い緑色の背景。これは後で設定したものではじめは白色だったと思います。前の仕事上１日中パソコン画面を見てることも多かったので目を気にするようになってからは黒色にしていました。

ここで「黒板」。
なぜ黒という字が使われているのに緑色なのか知っていますか？
実ははじめは本当に黒だったらしいんですが黒よりも緑のほうが『目にやさしいから』という事で途中で変わったんだそうです。
という情報をどこからか入手して以来CAD画面も黒板と同じ流れをたどって黒から緑になりました。
なかなか効果があると思うのでCADをすでに使ってるという方は１度お試しください。

さてそのCAD。
とっかかりは前の仕事でしたがもちろん使い続けているのには理由があります。
その理由は「正確・早い・修正が楽々」といった点。

革というのは素材上伸び縮みや歪みもありただでさえ正確性の無い素材。「型を正確に作る」ということは特に大事になってきます。

こうしてCADのことを書いてると良いことばかりに見えちゃいますがちゃーんと悪いところもあります。
それは「お固いデザインになりがち」。
正確と真逆の方向なのでしょうがない部分ではあるんですが、見た目や使いやすさ、触り心地などなど正確さ以外全部じゃない？というくらい作品の大事なところに影響してきます。

ハイブリット設計。

というわけでどうするのかというと、
今回のタブレットスタンドを折り紙から作っていったように、まずは手を動かして実際の形づくりから入ってみる。
ほかには、正確性が必要ないところについては定規もなにもつかわずに手描きで型をつくってみる。とか、
できる箇所は限られてきますがとりあえず型をつくっておいて試作ができあがったあとで思い切ってお固い部分を切り落とすなんて大胆な方法もアリだと思います。

つまり、パソコンソフトや定規をつかった決まった線だけじゃなくて手を使ってどこにいくのかわからない線もいれましょうということです。

そのバランスが毎回むずかしいんですけど…。

「なんかこの作品カッチカチやなー」と思った際にはぜひお試しください。

革の型づくりでCADを使うことのメリット。

さて、ということでCADを使った革の型づくり。
CADのメリットについてはもう話しましたが、革ならではの利点というのもあったりします。

それは「縫い目」。

知らない方も多いと思いますが革を『手縫い』するときはまず先に「穴」をあけます。布と違って革は硬いのでまず穴をあけて、そのあとで針と糸を通していくという方法で縫っていきます。

こんな道具を使って穴をあけていくんですが、何も考えずに型をつくっちゃうとこの穴の最初と最後の辻褄をあわせるのが大変…。

というわけでそんな大変を無くすために
型づくりの段階で「縫い目」を基準にしてつくっていきます。

具体的にはこんなかんじで縫い目を作っておいてあとは形に合わせてコピペコピペ。
はじめに大まかな大きさだけ決めておいてあとの細かなサイズについては縫い目にあわせて決めていくというかんじですね。
できなくはないと思いますがこれを手描きでやろうと思ったら気が遠くなる作業だと思うのでCADならではの強みです。

ちなみにですが、革を縫う手縫いの針。
すでに穴が開いているところを縫っていくのでとがっている必要がなくて、革の傷付き防止も兼ねて先が丸くなってるんですよ。
誰が喜ぶのかわからないマメ知識ですがよかったらご自由におひけらかしください。

いざ！型づくり。

では、実際に作っていきます。
まずは大まかな形から…

はいっ！
お待たせしました！
大ヒント！！

展開図でーす。
立体的に考えるのが得意な方はもうどんな形になるのかわかったんじゃないでしょうか？

ということで、
そうなんです…
無料部分はここまでー。
図形が苦手という方は次回もお付き合いくださいませ。

有料部分ではひきつづき型づくりを進めていきます。