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バイク免許取得のきっかけ

28歳女、免許を取る。

バイクかっこいいな、の始まりは服部平次だったと思う。とはいえ車ですら旅行の時しか運転しないペーパードライバーの私が更に危険なバイクなんて乗れやしないと思っていた。

職場の人と話す中でで意外とライダーが多いと知り、「取ってみたいんですよねー」と口に出してみた。「絶対おすすめ!」「風になれるで!」と追い風を受けたものの、季節は真冬。暖かくなったらなどと言い訳しながら先延ばしにし半年が過ぎた。

そんな春のある日、「気になるなら手っ取り早く乗ってみますか」と後ろに乗せてもらう機会が訪れた。何かを人に勧めるとき、言葉だけでなく体験を添えてくれる人は好きだ。
背中に掴まり走る国道は車道を生身で走る怖さと風を受ける爽快感があった。いつも車で通る道が、とても新鮮に見えた。完全にハマってしまった。やられた。

駅まで送ってもらった帰り、電車ですぐに自宅周辺の教習所を探し、その足で申し込みに行った。こういう時の自分の行動力には引くほど驚かされる。ただ、ここで迷っては一生逃すなと思った。何事もノリとタイミングなのだ。

バイクの車種に興味があるわけでもなく、運転が得意なわけでもない、ただ風になりたいという単純な理由で勢いで10年ぶりに教習所の門を叩いてしまったのである。

中型二輪免許のコースは通常パックと安心パックの二つがあった。安心パックは名の通り補講がかかっても上限まで受け放題のプランである。普通免許で特に苦労した覚えの無い私は2万円をケチって通常パックを選択してしまった。これが盛大なフラグとなり、とんでもなく苦労することとなる。

申し込みはしたものの4月。春休みに通い始めた学生のピークであったため、一カ月ほど入校まで待つことになった。

入校後の苦労についてはつづく。

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