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KING SUPER LIVE 2024 DAY2感想

2024年5月12日(日)14時00分よりKING SUPER LIVE 2024のDAY2が開催された。
アニソンの過去と未来がここにあると言うキャッチコピー通り、DAY1 では過去=思い出に触れた内容となった。
本日はアニソンの未来である。
“未来”を感じさせるラインナップということだがキャラクターコンテンツ、歌い手、Vsingerなどがそれに当たるのだろう。
また未来を担う存在がこのメンバーから出て欲しいという意味合いもあるのだと感じる。

以下セットリスト。

KING SUPER LIVE 2024 DAY2 
01.EXCITING!
02.Quiet explosion
03.MAGICAL DESTROYER
04.メリトクラシー
05.Star journey
06.ココロトラベル
07. ペタルズ
08.Blessing
09. めちゃめちゃカリスマ
10. カリスマジャンボリー
11. ビー玉
12.1日は25時間。
13. イロドリ
14. Queen of the Night
15. アシンメトリー
16.バニラソルト
17. スターチス
18. ツバサ
19. 大好きだよって叫ぶんだ
20.SUNRISE(ver.RISE)
21. It's My Soul
22.POP TEAM EPIC
23.ハッピーエンドプリンセス
24. ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-
25.SUMMIT OF DIVISIONS
26. サムライハート
27.ETERNAL WIND 〜ほほえみは光る風の中〜
28.TENSIONS – welcome to the stage
29.残酷な天使のテーゼ
30.Eclipse
31.EVOLVE
32.乙女のルートはひとつじゃない!
33.KINGS
34.晴れのちハレルヤ!
35.Comin’ Back
36.Hope
37.スクラップアート
38.アイオライト
39.METANOIA -Aufwachen Form-
40.ADRENALIZED
41.ETERNAL BLAZE
【コラボコーナー】
42.アノーイング! さんさんウィーク!/atsuko × 愛美 × カノエラナ
43.スクランブル/堀江由衣 × 上坂すみれ × 岡咲美保 × 七人のカリスマ声優
44.ターンAターン/森口博子 × 保志総一朗 × 七海ひろき × KATSU
45.カノン/宮野真守 × 蒼井翔太
46.シャイン/宮野真守 × 内田雄馬
47.オルフェ/宮野真守 × 蒼井翔太 × 内田雄馬
48.DISCOTHEQUE/水樹奈々 × 岡咲美保
49.Glorious Break/水樹奈々 × 水瀬いのり
50.Shangri-La/ALL LINE UP



本編

オープニング~宮野真守

DAY1は我らが水樹奈々がトップを務めたわけだが、DAY2は誰になるのか期待が膨らむ。
昨日の興奮が冷めやらないまま、姿を現したのはこの男、宮野真守だ。
水樹奈々がアニソン界の女王なら今宵はプリンスの登場だ。
登場してから45秒もの間微動だにしないという彼なりのサプライズ。
これは「MAMORU MIYANO ARENA LIVE TOUR 2018 ~EXCITING!~」において彼が行ったパフォーマンスである。
ちなみに私はこのツアーに参加していることもありすぐさまそれだと理解する。
マモー!と名前を呼ぶ声が会場を埋め尽くす。
数々のアーティストのファンを前に彼は自分のステージを45秒で完成させた。
「Come on!」のかけ声で始まる激しいダンスパフォーマンスはまさにEXCITING!
MCでも持ち味を存分に発揮しLevel2、4、6の所在が気になって仕方ない様子であった。
「今日も度肝抜かれるラインナップ、最後まで楽しんでください!KING SUPER LIVE 2024スタート!」とアニソン界のプリンスが開会を宣言する。

愛美

MAGICAL DESTROYERはノイジーなサウンド、ループトラック、言葉遊びのようなリリック、エフェクティブなヴォーカル、さらにはロックをベースに攻撃性と混沌を融合させたいわゆるアニソンとは一線を画した曲で、これまでのアニソンのイメージを覆す内容だ。
こう言ったラインナップが過去にはない新しい価値観なのかもしれない。

保志総一朗

Shining Tearsじゃない!!となった。
「行きます!」と某大人気ロボットアニメの主人公ような挨拶から始まるStar journey。
ヴァイオリンの音色と軽快で爽快感のあるサウンドは初見ながら気分が高揚する。

岡咲美保

今日は未来を担って欲しい、いや担うであろう若手の時間だ。
ココロトラベルを歌い上げた後の彼女は黄色く染まった会場に「暖かい空間!」と大舞台を楽しんでいる様子だ。
この日のための衣装を嬉しそうに見せる彼女はキンスパの宣伝隊長でもある。
次に歌うペタルズでは彼女の気持ちを歌ったかのような全力のパフォーマンスを見ることができた。

千葉翔也

お初です。
見た目に反し力強い歌声だ。
Blessingもかっこいい曲だと感じる。
時間が短かったので仕方ないのだが、彼の人となりというかキャラクターがもっとしれたらよかったと思った。

七人のカリスマ声優

全く存じ上げておりませんでした。
ただ当日私の周りに彼らのファンの女性がたくさんいた。
楽しそうにノっている姿に人気があると言うことは理解した。
まさに異文化交流。
こういう機会が無いとみることはなかっただろう。

HACHI

先ほどの七人のカリスマ声優に引き続き未来コンテンツコーナーと言ったところか。
Vsingerというのは自分は造詣が深くない。
曲としてVの楽曲を聴くことはあるがライブでの振る舞いや楽しみ方に経験値がまるでないのだ。
人気のあるコンテンツであり、新しいカルチャーなので私自身ももう少し理解度を高める必要があると感じた。

ツルシマアンナ

歌い手さんの登場である。
先ほどと違い歌い手は結構好きなジャンルである。
男女問わずよく聴いていたし今も聴いている。
この方も初見ではあるが歌声は好みだ。
楽曲もよかったのでチェックしたいと思う。

カノエラナ

昨日と違い2曲披露した。
喋ると色々ばれるとのことだが言葉で自分もアピールするのも悪くないと感じる。
歌声と話すときのギャップも彼女の魅力ではないかと感じてしまった。

堀江由衣

昨日に引き続きダンサーを引き連れてアシンメトリーをクールに歌い上げる。
MCでは冒頭の宮野さんとは違う角度からコールアンドレスポンスをしたいと携帯のキャリアやクレジットカードのブランド、銀行など観客の個人情報をあらわにさせる。
2曲目はDAY1とリンクするようにとらドラ!からバニラソルトを披露した。

saji

昨日に引き続きの参加となるsaji。
本日はスターチスをしっぽりと、それでいて力強く歌い上げる。
MCではsajiになるまえの経緯やキンスパへの思い、バンドとしての苦悩、
そして今回のライブを企画した三嶋プロデューサーへの感謝の気持ちを語った。
彼らの新たな船出は順調ではなかったものの、キンスパという舞台がまた彼らに光を見せたのだ。

RISE

テレビアニメ「Extreme Hearts」からの参加。
アニメもユニットについても未履修のため今回が初めましてだ。
ちなみにソロとして出演している岡咲美保も小鷹咲希役として参加している。
自分はユニットものの楽曲は専門外ではあるがそういったモノにも触れられるのもフェスの醍醐味だ。

七海ひろき

昨日は知らなかったが女性として認識して聴くとまた見え方が変わってくる。
二日間同じラインナップではあるがこれは個人的によかった。

上坂すみれ

クールな表情で昨日とは違う雰囲気で登場、POP TEAM EPICを歌い上げる。
MCではとんだハプニングもあったようだが、ハッピーエンドプリンセスでは持ち味全開で先ほどとは違う上坂すみれを演出する。

ヒプノシスマイク

実は結構前から注目していたコンテンツである。
私はヒップホップやバトルを好む。
楽曲提供者も有名どころが参加しているし、あの呂布カルマ氏も是非お仕事お待ちしていますとそのムーブメントはプロも避けては通れない。
ちなみに自分の気に入ったライムはホームルームで葬る。

森口博子

サムライハートを力強くそして繊細に歌い上げ先ほどの空気からまた王道路線の空気を展開する。
楽屋から競走馬のように力みまくっていた彼女は拍手と笑顔が大好物。
SPYAIRの同名の楽曲を引き合いに出し、1988年バージョンもよろしくと笑いを誘った。
2曲目は彼女の紅白歌合戦出場楽曲でもあるETERNAL WIND 〜ほほえみは光る風の中〜を披露し前半戦を終えることとなる。

高橋洋子

後半戦はパターン青か、使途か、いや高橋洋子だ。
会場の上から登場する様は使途サハクィエルを彷彿とさせる。

蒼井翔太

昨日とは打って変わってかっこいい感覚がストレートに伝わってくる選曲だ。
個人的に二日目の曲やパフォーマンスが好み。

angela

乙女のルートはひとつじゃない!ではコミカルな彼らのポップなサウンドが会場を包む。
KINGSでは振り付けだけでなくジャンプやウェーブで会場を一つにする。
晴れのちハレルヤ!では内田雄馬ではなく蒼井翔太とのコラボレーションを披露。
彼らの幅の広さと懐の深さを充分に堪能することができる。

内田雄馬

昨日に引き続き末っ子感を出しつつも、番手的には充分期待をされているようだ。
気づけば後輩もできていたと語るように若手ながら実力は充分と言ってもいいだろう。
MCでは好きな作品は何ですかと問いかける場面も。
自身はとらドラ!が好きですとファンを喜ばせた。

水瀬いのり

昨日と比較すると選曲の趣の変化を感じるだろう。
彼女の未来、これからの表現を象徴するような選曲にも感じる
二日間で表情をまるで変えた彼女は我々の目にどう映っただろう。
胸を熱くするそれは音楽という芸術。
いろんな角度から常に人目にさらされる職業に身を置く彼女の「自分らしくていい」と言う言葉は重い。
そんな誰しもが思う苦悩の先にある輝きこそがアイオライトなのだ。

水樹奈々

METANOIA -Aufwachen Form-の前奏とともに血潮がたぎる。
同楽曲のMVにも出演したDJアイガゴ坊や氏の煽りから水樹奈々が登場する。
第一声から我々同様の興奮と待ちに待ったと言わんばかりの心の絶唱を目の当たりにする。
この最高潮を更新するかのように新曲ADRENALIZEDを披露する。
2曲とは思えない単独公演ラストスパートのようなパワフルさを発揮し、観客を圧倒する。
MCでも2曲しか歌っていないのに汗だくと4時間という時間はアニソン界の女王には焦らしすぎだと言わんばかりだ。
過去未来そして現在をつなぐことのできるこれだけの楽曲を披露できるレーベルはうちだけじゃない?とKACの象徴ともいえるこのキンスパというコンテンツのすごさを我々にアピールした。
「アニソン大好き魂を永遠に燃やしていきましょうと!」
観客を座席順に煽ると「2、4、6どこ行ったんだろうね」と冒頭の宮野真守のボケに被せ笑いを誘う。
彼女の代表曲であるETERNAL BLAZEのタイトルがコールされると会場の熱気は最高潮に達する。
それではスペシャルコラボコーナー楽しんでくださいとソロコーナーを締めくくった。

【コラボコーナー】

atsuko × 愛美 × カノエラナのアノーイング! さんさんウィーク!で幕を開けたコラボコーナーだが若手とのコラボでもatsuko氏の器用さが目立つ。
若手二人もベテランとのコラボだがしっかりとパフォーマンスしていてトップとしてはとてもよかったのではないだろうか。
堀江由衣 × 上坂すみれ × 岡咲美保 × 七人のカリスマ声優でお送りするはスクランブルだ。
イントロで会場が沸くのが体感できる。
コーラスに七人のカリスマ声優を起用しステージも人でたくさん。
見た目にもとても華やかでサックスの音色もすごくいい。
お次のターンAターンは森口博子 × 保志総一朗 × 七海ひろき × KATSUの4人でのパフォーマンス。
マイクトラブルに見舞われたが見事に盛り返し力強い歌声を披露した。
続いてカノンでは宮野真守 × 蒼井翔太のコラボだ。
自身のライブとは違い力強く観客を煽る宮野氏の姿が印象的だ。
シャインでは内田雄馬とのコラボで観客を沸かせる。
黄色い悲鳴が鳴り止まないが今日熱狂するのはプリンセスだけじゃない。
続くオルフェでは宮野真守 × 蒼井翔太 × 内田雄馬の3人がステージに揃う。
「跳べ!」の号例に身体が即時に反応する。
最後「おまえが締めろ」とジャンプを煽るシーンでは宮野氏の煽っておいて知らんぷりすると言う本人のライブではダンサーとのおなじみのくだりを披露し観客を喜ばせた。
そして水樹奈々 × 岡咲美保というファンにはエモい組合せで送るはこのナンバー、DISCOTHEQUEだ。
この曲は岡山県備前市で行われたのど自慢において素人時代の岡咲美保が水樹奈々本人の前で歌唱し合格した曲である。
私も当時それを会場で見ていた。
笑顔で並ぶ二人に心が満たされていくのを感じた。
ありがとうございました!の声とともにGlorious Breakのイントロが流れる。
Glorious Breakのイントロが一分もあるのは空気を作るためだと言わんばかりに会場が様子を変える。
センターステージに現れた水瀬いのり。
その表情は緊張か、それとも憧れを前にした僥倖か。
彼女の表情が未だに脳裏に焼き付いて離れない。
事前に告知されていたコラボにここまで興奮するモノなのか。
来るとわかっていてもよけられないその衝撃。
きっと人間に目が二つ付いているのはステージ上の彼女二人を見るためなんだとそう感じた。
自身への憧れを前に全力全開のパフォーマンスでもてなす彼女は私にとってもまぶしかった。
そして本日ホントにホントに最後の曲となったのはShangri-La。
ここKアリーナが私たちのShangri-Laと評したように、会場が一つになる。
数多のファン、数多のアーティスト、数多の価値観や思い出が一つになったこの空間、また我々は新たなまだ見ぬShangri-Laを目指しアニソンという世界を旅するのであろう。
アニソンの強さを再認識することのできる二日間であった。


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