【生きづらさ】祖母の死に立ち会う話

こんにちは!GW始まったばかりだけど、もっと休みが欲しいと思ってしまうそゆきです。

皆さんは生きることについて家族でお話をすることがありますか?
私は恥ずかしながら、命を大切だよ!くらいしか子どもに伝えていなかった大人です。

そんな中、4月に祖母が亡くなりまして。
その時に感じたお話をしようと思います。

祖母が亡くなる前後の話なので苦手な方は、他の方の記事や、私の他の記事を読んでいただけると嬉しいです☺️

私は物心ついた頃には母が居ない。
どうやら死別したらしく、代わりに祖母に育てられたという少々変わった家族関係だった。

そんな祖母も、もう、100歳を目前にした春。3月に入ったくらいからあまりごはんを食べなくなってきた。

元気だった頃は、ケンタッキーフライドチキンや唐揚げが大好きで、よく食べたいなぁとつぶやいていると喜ぶ顔を想像して、実家に帰る時には、買ってきていた記憶がある。

さすがに年齢のこともあってフライドチキンは買ってこなかったけど、今日は祖母でも食べやすそうなイチゴを買ってきた。

イチゴ、最初はいらないと言ってたけど、私が少しだけでいいよ、イチゴ甘いよ〜とか何とか言ったかいがあって、小さく切ったものを食べてくれた。

実は酸っぱいのが苦手な祖母。でもイチゴなら大丈夫だろうと思ってたけど、すっぱぁ〜と口をとがらせる顔を見て、選ぶの失敗だったかなと思う反面、祖母らしさが垣間見れて少し嬉しく思った。

そんな祖母も4月に入ってから、いよいよごはんを食べなくなった。

祖母が亡くなる日の前の夜。
夢で「…の電話があったら死んだってことだよ」
と誰かがつぶやく夢を見た。
ハッととっさに祖母を思い出し目を覚ますと、電話は来ていない。

気のせいかな。と思ったけど、その日は寝られなかった。

その朝。父から電話が。
衰弱していて、看護師さんからはいよいよ、心の準備が必要かもと言うことだった。

祖母は、とても苦しそうに息をしていて、口を歪ませる動きが見えたと思ったら、眠ったような、意識が遠のくような表情を繰り返している。

苦しそうな顔を見ると、私も辛く涙が出てくる。祖母が懸命に命を全うしようと、生と死の間に生きていることをひしひしと感じた。

私にとって(物心ついてからは)初めての死に立ち会うことになるのかも。

実際は声もでなくて口パクで話してくれるから、何を話しているかわからなかったけど、「さむい」と言ったのだけわかったから布団をかけてあげた。
喉が渇いたのかな、と思ったけど、お水も飲むことができないから、口周りをティッシュを濡らすだけ。
そっか、そうだよね。何もできないなぁ。でもとりあえず手を握ってよう。

しばらく一緒にいたけれど、思わず泣けちゃうけど、少しだけでも話ができてよかった。

そして、とりあえず、今回は家に帰ることにした。

夜ごはんを食べて寝る準備をした時に2回目の電話が!

あぁ、きっともう、いっちゃったんだなぁ。
と思った。

祖母はもう息をしていないとのこと。

この時は、まだよく自分でも感情がわからなくて泣いてないことはわかった。落ち着かなきゃ、と心を冷静にすることをがんばった。

そして夜、動くことなく穏やかな顔で眠っているみたいな祖母と再会した。

ありがとう。がんばったね。

自然とそんな言葉が出た。この場に合っているかわからない言葉だけど、少なくとも私はそう思った。

普段、生きづらさを感じる私も、生きている、生かされているということに感謝の気持ちが湧き上がる。

長い間一緒にいてくれてありがとうと。

ようやく生きる苦しみから解放されて穏やかな顔で旅立つ祖母は、母の命日の次の日に亡くなった。

幼い頃に亡くなった母親代わりに育ててくれたばあちゃんでした。

最後まで母親やってくれてたんだなぁ。

そして祖母のことを振り返って言いたいことがあります。

生きている特権は、身体や心が動かせることだと思いました。

当たり前すぎて、忘れちゃいますよね。
でも動く心や身体を楽しめるのは今だけ!生きている間だけなんです!

これを意識すると少しずつ自分の行動が変わってくるような気がします。

今回は特に思ったことは…
会いたい人にはできるだけ、たくさん会うということ。そしてスキンシップを目標に会うことです。

ハードル高いことを言ったかも知れません。

大事な人だけでいいです。ペットでも植物でも。特に用事がなくても大丈夫。自己満足でも大丈夫。むしろ自己満足がいいと思います。

話しかけたり、なんならそばに居るだけでいいです。

そしてできれば、身体をさすってあげたり、手を繋いだり、はぐはぐと抱きしめてあげられると最高です。

これらは生きているうちしかできないことがわかりました。

なので今一緒に生きている人が大切な人がいるとしたら、ご主人や奥さん、子どもさんに、お友達などなど、たくさんのスキンシップをしてみましょう。

中には、え?どうしたの?と言う人もいるかも知れませんが、もうこの際かまいません!笑

自分の心の中にスキンシップ貯金ができたらいいのですから!

どうにか、あなたが生きているということが尊いことだと再認識する人が増えると嬉しいです。

必要な人に届きますように!

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