眠れない夜、他人の部屋

今これを書いている時間はAM3時、しかも他人の部屋の他人のベッドの他人の隣である

暑苦しく目が覚めたと思ってエアコンを効かせたが意味もなく、諦めてこうしてスマホで文字をぽちぽち打っている

こういう生活が始まったのはもう数週間前で、社員寮に住んでいるのもあり多くの友人と同じアパートなわけである
毎日のように誰かとご飯を食べて酒を飲み、そのまま他人の部屋で眠る生活である
そのおかげで私の部屋は眠れない壊滅した部屋となっているのだが

なんとなくこの生活が一生、少なくとも社員寮にいる間は続くものだと思っていたがそうでもないのだと感じている今です 誰かの隣で眠っているのに死にて〜と思いながら天井を眺めるなどしています

誰かに期待したくない、人のことを意識して生きていたくない、生きづらいみたいな話を酒を飲みながら話して、なんか眠そうだし疲れてそうな友人を眠らせて、さあいざ私も、と23時に横になり眠り、AM3時に目が覚めてしまったというわけです

そんな友人はベッドの4分の3を占領しながらめちゃくちゃぐーぐー言うてるわ いいね

何が悩みの種かと言うと、眠れない、がいま一番のことであるが、死にてえと思うのは全くそういうことが原因ではない

詳しく書いたらとんでもないので書けないのだが、とにかくとんでもないのだ、大事な部分が欠如していることに自覚的になってしまったと言うと、それなりに正しい

知らなければ楽しく過ごせたのに、がお互いの中で飛び交う3人組の中の1人になってしまったことへの後悔と反省、ばかり

その欠如のおかげでこのザマである、しかもとうとう眠れなくなってしまって、私は私の欠如と向き合わざるを得なくなっている、この深夜に!

ルッキズムが嫌なくせに顔で判断してしまうことは、自分の見た目が良くないから良くないと評価されることから逃げたいためみたいな、

被差別者から差別者への移行を求めているのか、優位性や特権性を欲しているのか

そんなことをしているから良心の呵責や罪悪感、自分がさまざまな点での多少優越を感じていたことへの気味悪さ、ここにいたくなさが入り乱れている 私がここにいることが、私の欠如をまざまざと証明しているのだ 存在自体が欠如である状態、具合が悪い

愚かであることは確かに楽しかった、無意味に爆笑して、無意味に夜更かしして職場で眠気と戦ったあの日々は確かに楽しかった

そろそろこういう生活を終わらせないといけない、その事実がほんのりと淋しいのも事実である、欠如はあまりにも魅力的だった、頭を動かさないで済んだから その魅力に、頭を動かさないことに苦痛を感じ始めた時点でもう終わりが見えてきている

しかしこうやって文章を書かざるを得ない心境になったこと、これ自体は大変喜ばしいことである
最近の、ある視点からは美しく、ある視点からは醜い、考えなし、悩みなし、苦痛なしの生活は、やはり寂しいものがあった

私は私の楽しさのために他人に対して失礼な行動をして、それを楽しんでいた、いつかくる終わりや、様々なミスに気づいていながら、でも終わっても大丈夫、という保険が1番強固なのは私だったのだ

なんて悪役、この悪役めが、私さえいなければなんとかなることはたくさんあったんじゃないか、いや今だってあるだろうに

だんだんと距離を感じる、気づけばトンネルの中に私はいて、皆は遠くの明るい中でこちらに呼びかけてきている 声はよく響く
あるいは水中、暗闇の中、重い水槽の中で私は底でもなく水面でもない、しかし確かに沈みゆくなかで、遠くに誰かの呼吸を感じるような、そういう感覚

横で眠る友人にこんなにも近いのに、あまりにも遠いのは、自分で自分を偽っていたから、本当は頭を動かしてこんな話がしたいんだと言わなかったから、頭を動かさない自分じゃないとこの友人と一緒にはいられないから

私、洋画は字幕で観たい派だし、1人で過ごせる自分が好きだし、本読むの好きだし、勉強も好きだし、でも確かに誰かと深夜と散歩したりバカな話で爆笑するのも好き、破滅願望もあるし希死念慮もある

強制的に終わることを望んでさえいたのに、いざ終わるかも、と考えて苦しんでいるこの滑稽さ、この滑稽さのために死んでもいいと思う

つらつらと何を書いているんでしょうか 

とにかく、なんかこういう文章を書きたくなるほどに私の生活は社会人になって刺激的なものに変わり、一人暮らしのある種の不安定さに打ちのめされ、欠如と向き合わざるを得なくなった、そして眠れなくなっているという感じである

さて、周りに迷惑をかけずに滅びるにはいったいどういった方法があるんだろうか、とにかく私が手放すべきものはたくさんあるんだろうな〜


そして、他人の居心地の良さのために私が手放してきたものを拾い上げなくてはならない
その他人と一緒にいたいがために私が喜んで捨てたものであったとしても、です

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