6/20 敗北者の眠り

朝9時からのミーティングに緊張しすぎたのか、あるいは眠る直前までパソコンの画面を見つめていたからか、2時まで眠れず。母親が部屋のカーテンを開けたらしい音で6時30分には目が覚めた。

モーニングコールは成功。私が朝食を準備してる最中に起きたらしい。なんかゴニャゴニャ言ってたけど、オーブンやパンの袋をいじっていたせいか聞き取れなかった。

当然寝不足なのだが、全く眠くならず日中を過ごす。昼寝でもすればいいのに映画をお供にまたPCで作業。気づくと塾講バイトの時間なので暑い中歩いて20分ほど歩く。

塾講のバイトもだいぶ慣れてきて、なんとなく以前よりも雑に生徒ととも話せるようになってきた。テスト前だからと勉強を頑張る生徒と同じ空間で蚊をやっつけることに苦心して過ごす。

帰宅すると、これまでの疲れが一気に出たのか頭痛に苛まれる。寝不足も原因にあるだろう。しかしお腹は空いているので、晩御飯はいただく。母親には頭が上がらない。
今日の献立は
鯖の塩焼き、豆腐と油揚げの味噌汁、煮物、野菜の炒め物、グラタン、米。
相変わらず品目が多いよと何度も伝えるも改善された試しはない。
結局一家みんなが顔を突き合わて会話するのは晩御飯の時間なので母親なりの何かがあるのかもしれない。当然美味しい。

その後、頭が痛すぎるので明るい部屋にいたくなくて、暗い玄関に移動した。
バイトのスーツ姿のまま眠る猫の横の段ボール箱に突っ伏して眠る。
なんか、こう、

何かに負けてしまったな、今日も

みたいな気持ちになって意識を飛ばしていました。

その後は頭が痛いんだけど眠気はあんまりこなくて、結局noteをこの時間にカタカタしている。今日はプログラムも進められたしよかった。

観た映画はトム・フーパー『リリーのすべて』。
トランス女性に焦点を当てた作品で、私は邦題より原題の『The Danish Girl』が好き。リリーだけでなくゲルダも含まれている感じがして良い。序盤のデンマークでの画面はハマスホイを思わせる。
正直、トランスに懐疑的だった部分があったのだが自分の中で腑に落ちるものを見つけられたのでよかった。
以前私は異性愛についてそれが当然の世界、環境、表現で溢れておりそのように扱われるからそれが普通と思わされているだけ、と私の中での恋愛感情を結論づけていた。
それで結論づけられるなら、トランスだってそう。元々女性性を自覚していて、そのように扱われたから自分はそうなのだと思うことも往々にしてあるのだろう。それが悪いとかではなく、人生はそういうものだと思う。何者かはそのように扱われたとか環境がそうだったとか色々あってもそんなの本当はどうでもよくて。結局自分の生き方なんて自分が納得してそう思えたならそれが一番だよな〜って
他人に愚かだと言われようとも、あくまで他人、ウチには愚行権!


あとちょっと思ったのはやっぱトランスジェンダー役はトランスジェンダーが演じるべきだなってこと
自分にない要素を演じてこそ俳優ということのかっこよさもわかるんだけど、実際に存在していて今なお誤解の目で見られているような属性の表現については俳優の美学の前に表現物の功罪について考えたい。
結局男性が演じているからトランス女性は男性なのか、って私も思っちゃってたタイプなので......『ミッドナイトスワン』にもそう思う。トランス女性が女性なら、男性が演じるべきではないと強く思う。イメージは地道に積み上げられていく。
リリーを演じるレッドメインも最高に良かったがその後のインタビューなどをみると、彼も同様に感じているらしい。色々考えて行けたらいいよな〜

今後また意見が変わるかもしれないけど、まあこんな感じの1日でした。
塾の生徒にクマの靴下を可愛がられて嬉しかった。


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