記憶のパーツから辿る旅の思い出
幼い子供がホテルのレストランから走ってきて
僕達を追い越して行く間際にポケットから
白くて小さい、その割りには
少し重みのありそうなモノを
ふっくらとした絨毯に落としていった。
横にいた僕の子供がそれを拾いあげ
落とした子に手渡す時に落とし物に目を向けて
「あ、」という表情をしていたのと同時に
僕は彼が幼い頃にそれをもらっては
助手席のドアポケットに並べて遊んでいた
数年前を思い出した。
落とし物を見るまえから
なんとなく帰りに寄ろうかなと思っていた
お店の会計時に小さい