見出し画像

旅立ち。

いつまでも同じような日々が続くような気がしていた。でも、それはずっと「当たり前」ではない。

荷物をまとめる間、触れるモノたちとの思い出が蘇って時間がかかる。
出発するための場所に立ったとき、その土地で過ごした時間が走馬灯のように見える。

最後なのかもしれないな。
そう思うとなんだか苦しくなる。

次はいつ会えるのか。
そもそも「次」はあるのか。

弱いな(笑)!

先生が「ほどほどに頑張れ」と言った。
友達が「次」の約束をしてくれた。
父が「んじゃ、またね」と手を振った。
猫とは見つめ合いながら「またね」をした。
母が何度も抱き締めてくれた。

最後の別れなんかじゃないはずなのに、
なんでこんなにも切なくて涙が出ちゃうんだろうね。
消えないように、写真を撮った。
万が一最後になってしまった時の保証のために。
元気が出ない時のエネルギーにするために。

ずっと応援してくれてきた友人や先生に、
いつの間にかうまく甘えられなくなっていた家族に、
旅立つ時だけは素直になれている気がする。

また会おうね、その時まで元気でね。

飛行機の窓からみえた街はキラキラしていて本当に素敵だった。
「次」が楽しみだな。
(写真は、空港で「写真を撮ろう!」と伸ばす母の手。)

Soyoka🌱

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?