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第6感の鍛え方。

いつもとても気になることがある。それを無くしてしまうと、やっぱり違和感がある。けれど、興味がある人にはとても人気があり、興味がない人にとっては、まったく気にも留めない。

どちらかと言うと私は興味がある方だと思う。なぜなら、それを見るために海外まで行ってしまう。日本国内だと、朝、早起きをして電車にガタゴト揺られ、いつのまにか車内で仮眠し目的地に到着するのである。
 
その場所とは、美術館である。そうなのだ。なぜか足しげく通ってしまう。特に絵画鑑賞はすごく面白い。

しかし、1つの作品をじっと見つめているのではなく、2~3分位で次の作品へ移動する。周りの人よりも、短い時間だと思う。

いつも気にしていることは「この絵画はなぜ立体に見えるのだろう?影の付け方?色の濃淡?」など、心の中で思いながら鑑賞させて頂いている。
 
実は自分でも、書くことがある。昔は、目の前にあるペンや消しゴムなどをモデルにしてデッサンをしていた。

しかし、動画配信サイトの検索で「デッサン」 打ち込むだけで、驚く程上手な方々が、あっと言う間に描いている。

それを見ながら真似をして色々描いてみた。数カ月は、動画配信サイトが私の先生になった。

たまにお気に入りに入れ忘れ、同じ先生から教えを乞うことができなかった時もあったが、色々描くことができ楽しかった。完全な自己満足の境地である。

ところが、描いてみれば見るほど何か腑に落ちないのだ。そうなのだ。指導してくれる先生がいないのだ。

動画配信サイトの先生では、一方通行の講義であって「ここがわからないので教えてください!」 と手を挙げて聞けないのだ。だから、同じ所で手が止まってしまう。

その部分の書き方がわからないので、その部分だけが空白になっている。別の意味で違う作品が出来上がる。

いてもたってもいられず、もしかしたら、オンライン講座があるのでは? と思い立ち、大手検索サイト様のドアを叩いてみた。検索サイト様から数ある提案があった。その中の一つを辿り何とか申し込みを完了した。

受講当日が来て、抜かりがないように気を付けた用意する物。久ぶりに買った練り消し。

練り消しと言えば、小学生の時以来触れていない。当時は匂い付が流行っていた記憶がある。

むしろ、その記憶しかなく、正式な使い方をせずに小学校人生に幕を閉じた記憶がある。一体どうゆう風に使うのか一抹の不安を覚えつつ、授業の時間になった。

一言で言うと晴天の霹靂というべきか、もっと言うと世間知らずなのか?やはり自己流は自己流なのだ。井の中の蛙。講義中は吸収すべきことばかりで終始「なるほど」を言っていた気がする。恐らく、私の人生で、これほど、

「なるほど」を使った日は他に類を見ないと思う。
一生分の「なるほど」を使い切る前に、今日の教材「リンゴ」の登場である。すべての力を出し切る予定で描いたリンゴ。

自分の描いたリンゴをカメラ越しに掲げ、先生がパシャリと撮影する。数分も経たずに、的確なアドバス。

その通りに描きだすと、なんと自分の描いたリンゴみたいな果物が、リアルなリンゴへ変貌を遂げたのだ。さすがプロである。すごい。一番うれしい瞬間である。

特にデッサンで気を使う場所。それは観察であると思う。なぜなら、自分が書きたい対象物をどれだけ観察し描くことができたか。

観察しきれない部分は描くことができない。見る人がみると容易見抜かれてしまう。自分が手を使って動かしているのでなおさらわかる。と、受講後偉そうに思ってしまった。(先生すみません)

そして、今回の最大の気づき。そう。ねりけしである。なぜ今の今まで知らなかったのか?あんなに頑張って使っていたプラスチック消しゴム。やはり、適材適所の教材があることを教えて頂いた。

それは、使い方を知らなかった自分が一番わるいのであるが。今まで知らなかったこと棚にあげ、最後の「なるほど」 を連呼していた自分がいた。

受講した後に、何度も自分なりに他の食べ物でデッサンをしてみた。やはり、指導された分覚えている。鉛筆の選び方、練り消しの使い方。描けば描くほど面白くなってきた。

私の考えるデッサンとは共通言語であると思う。なぜなら、デッサンを見せただけで、世界中の方々が同じことを思うのだ。

リンゴのデッサンをみせると、赤く甘い果物。伝え方を間違えなければ、世界中の人々に共通の話題を振りまくことができる。ある意味翻訳に近いと思う。

幾度となく通った美術館。行ったことで何か得られるか?と聞かれたらおそらくわからないと答えると思う。

けれど、行ったことで無意識に自分の中で変化があることも確かである。自分達が持っている5感以外の何か、恐らく、感性に訴えかけてくる第6感が鍛えられているかもしれないのだ。

なぜなら、何度も訪れても飽きないのだ。飽きないと言うことは、自分の中で、不足している何かを補っている証拠だと思っている。

お腹が空けば、大好きなパイナップを食べて空腹を満たすように、アート感覚が不足がちになったら、アートを見に行けば満たされる。私はそう思っている。

これからも大好きな絵画を鑑賞しデッサンをしながら、自分の第6感を研ぎ澄して行きたい。

最後までお読み頂きありがとうございました。描いている最中は本当に集中して描いていました。実は昨日は「玉ねぎ」を書いていました。
本当にあっと言う間の2時間でした。


ご参考に以下に私が参加したデッサン講座のサイトを添付いたします。
https://www.street-academy.com/myclass/89703?trigger=browse-history_top

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