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『PTA活動日記 #プロローグ』〜PTA本部役員になった経緯〜

はじめまして、ソイラテといいます。

私は、長女の中学でPTA本部役員になりました。
この『PTA活動日記』では、私のPTA役員の経験談とPTAの現状について記します。

PTA本部役員になった経緯

私の長女は、現在高校1年生。

長女は私立の中学で、1年生の夏休み明けから不登校になりました。

原因がはっきりしないまま、1年が経過した2年生の秋、私は彼女を転学させることを決意し、2年生の3学期から、自宅から徒歩3分の公立中でお世話になることにしました。

(不登校に関することは、また別ページで記録していこうと思います)

新しい学校での3学期。
保護者会で「次年度のPTA本部役員候補者選出」のくじ引きがありました。

立候補優先ですが、毎年ほぼ立候補する人はいないという状況。
例年学年末の保護者会で、1、2年生の各クラスから1名ずつ、くじ引きで選出するというものです。
保護者会に出席した人は自分でくじを引き、欠席者のくじは担任の先生が引く決まりになっています。

長女が学校に行けてなかったので、保護者会のお知らせが私の手元に届いたのは3日前。
急に仕事を休むことは難しく、やむなく欠席。

しかも私は、そのようなくじ引きがあったことなどつゆ知らず。

保護者会から数日後、担任の先生から電話があり、その旨を伝えられました。

「ソイラテさんすみません。ソイラテさんのくじを私が引いてしまいまして・・・つきましては新年度の4月にあります、『PTA本部役員を決める会』に出席していただきたいのですが・・・。」

どうやら、このくじ引きはあくまで候補選出で、本決まりというわけではないらしい。
次の段階として『本部役員を決める会』なる集まりがあり、そこで決まらなければ再度その会でくじ引きが行われる。
欠席者のくじは、前年度PTA会長が代わりに引くことになっているとのこと。

担任の先生によると、この会にはなるべく出たほうがいいという。

「一応まずは話し合いをするみたいなので、どうしても引き受けられない理由があれば、発言して承認を得ることも可能だと思います・・・」

担任の先生も、詳しいことはわからない様子。

欠席して、万が一くじ引きに当たり、無理に役職を決められるなんてことがあったら困るので、なんとかその時間帯だけ仕事を抜けられるようにしました。

どうしても引き受けられない理由とは?

これは誰が判断するのでしょうか。
長女の中学では、PTA会則に取り決めなどなく極めて曖昧です。

小さな子供がいる。妊娠中。親の介護あり。自身の体が不自由。
理由は色々とあると思います。

私は週6フルタイム勤務で、娘が不登校です。
これは理由になるのでしょうか。

ネットで調べてみると、最近では仕事を持つ母親が多いことから、仕事が理由にはならないようです。そしてその忙しさは関係がないとのこと。
不登校についてはあまり情報がありませんでしたが、心情を理解してもらえれば避けられるのでしょうか・・・
万が一選出されたら、どうやってこなせばいいのか・・・

そんなことを考え、不安で過ごした1か月。
『本部役員を決める会』当日となりました。

会議室には、校長先生、副校長先生、前年度の本部役員数名、くじで選出された候補者が15名。
本部役員は、会長1、副会長2、書記3、会計2の8名で構成されています。

15名から8名!!
5割の確率・・・

先生方の挨拶、前年度会長の挨拶。
そして前年度会長から、『免除権』について説明がありました。

免除権とは

この中学では、PTA役員の『免除権』というものがあるらしい。

PTAは、本部役員・各学級委員・広報委員・地域交流委員・役員選出委員・会計監査委員で構成されていて、中でも本部役員を務めた人は、今後入学する弟妹の代まで、PTA役員・委員の『永久免除権』が与えられるということ。

数日後にある保護者会では、他の委員の選出もあり、前回の保護者会同様、立候補がなければくじ引きで強制決定なのだという。

他の委員経験者にも、本部役員ほどのメリットではないが、在籍する子の卒業まで委員免除権などがあるらしい。

3年生の保護者会となると、免除権を持つ人が多くいて、委員のくじ引き選出の確率がかなり高くなる、というわけです。

私は迫る時間の中、必死に考えました。

(ここで本部役員を逃れても、次の保護者会で委員に選出されるかもしれない。本部役員をすることで、次女の代まで永久免除権がある。今、本部役員くじ引きの前に、私の仕事の状況を理解してもらった上で、なるべく自宅で出来る役を自分で選んではどうか)と。

前年度会長さんから、各役職の仕事の説明があり、
「それでは立候補希望の方は挙手をお願いします。」

静まり返る、なんとも言えない空気・・・
当然のように手をあげる人など誰もいない。

私は意を決して手を挙げました。

「3年のソイラテといいます。少しお伺いしたいのですが。
私は週6フルタイム勤務で、基本日曜日しかお休みがありません。
保護者会や行事のために仕事の休みを取るには、最低でも1か月以上前でなければ難しいです。今日はかなり無理を言って来ました。
急に決まった会議などには出席できないですし、行事なども急な日程・時間変更などあると対応ができません。仕事が最優先になってしまいます。
そんな私でも、お役に立てる役職がありますでしょうか?
パソコン作業ならある程度できるので、書記ならお役に立てるでしょうか?でも私が本部役員に入ると、他の方にご迷惑をお掛けしてしまうことになってしまうかもしれません。それがかなり心配です。」

さらに静まり返り、そんなこと聞いてないよと言わんばかりの重い空気感・・・

まあそうでしょうね。私情は関係なさそうでしたから・・・
でも必要なことは初めから伝えておかないと、無理なものは無理なのですから。できる範囲での参加を希望することを。
欠席者を含めてくじ引きするのも、免除権があるのも、不平等がないようにの配慮なのだと思いました。

くじ引きで決定したら強制
これがこの中学のPTAの現状でした。

回答に困ったのか誰も答えてくれず、沈黙の数分が過ぎました。
適当に回答できないのもわかります。

こういう空気も、立候補が出ない1つの原因なんだと思いました。

「すみません。では私、書記なら引き受けます。」
この状況に耐えがたく、私は自ら書記を志願することにしました。

すると拍手が湧き、「私、会長やります。」と他の志願者が。
8年ぶりの幼稚園時のママ友でした。

「ソイラテちゃん久しぶり!一緒にやろう!」

彼女は看護師で相当忙しいはず・・・
けど心強かったです。
彼女の次女も、私の次女と同い年で、永久免除権にメリットが。

それに続くようにバタバタと決まり、前年度の会長と委員だった方が2人も加わってくれました。

こうして私は晴れて(?)PTA本部役員となりました。

つづく













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