#5 "正解のない仕事"に取り組もう

"正解のある仕事"とは?

今週、入社1〜2年目の若手社員に1時間、研修講師をさせてもらった。
テーマは、『正解のない仕事』について。

若手社員は特に『正解のある仕事』、言い換えると、マニュアルや社内ルール、前例などがあって、その通りにこなせば問題ない仕事を割り振られることが多い。

もちろん、この手の仕事は楽だし、この手の仕事が向いてる人もいるし、この手の仕事しかしたくないという人もいると思うけど、せっかく倍率の高い試験を突破して入ってきた優秀な若手社員たちなので、そのような仕事で消耗してもらいたくはない。

"正解のない仕事"とは?

僕が思うに、正解のない仕事というのは、解決法が定まってない、非定型の仕事のことである。
マニュアルや社内ルールがなく(単に整備されていないのではなく、体系的に明文化できないために作成できない。)、前例もあまりないような仕事の場合、自分で考えないと答えが出てこない。

この、自分で考える、という作業を特に若手社員の皆さんに経験してほしいのだ。
その理由は3つあって、1つ目は『正解のある仕事』=仕事である、と勘違いして欲しくないから。『正解のある仕事』は前例やルールやマニュアルがあるので、給料の高い正社員にさせる必要がない。
『正解のある仕事』が仕事だと勘違いしながら来ていざ、そのような仕事がAIやRPAにより代用された時に"正解のない仕事"に取り組もうとしても難しい。
2つ目の理由は、事前情報が少ない『純粋な』発想で良いアイデアを産み出してほしいから。歳をとり、経験を積むと無意識のうちに、できない理由をが考えるのが得意になってしまう。発想に対して否定から入っていては良いアイデアは産まれない。
3つ目の理由は、純粋に“正解のない仕事"の方が『面白いから』である。

正解のある仕事=作業をこなすことで消耗するのではなく、正解のない課題を考えて、良い疲れを感じながら布団に入ってほしいものだ。

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