ひとりの時間
パートナーと同棲している。
家族や恋人と同棲している人ならわかると思うが、一日のうち、ひとりの時間はそれほど多くない。たまたま僕とパートナーは起きる時間が同じなので、朝目を覚ましてから会社に向かうまでは、一緒に歯を磨いたり服を着替えたりする。僕のほうがせっかちですぐに家を出るので、ひとりの時間は全くない。
その後、ひとりの時間が訪れる。通勤時間だ。だいたいインターネットラジオを聴いたり、音楽を聴いたりしているうちに会社に着く。季節の移ろいを感じながらの通勤は嫌いではない。というかむしろ好きだ。
19時か20時か、たまには21時過ぎくらいに帰宅して、夕飯をパートナーと一緒に食べる。彼のほうが帰ってくるのが僕よりずっと早く、調理師免許も持っている腕前なので、晩御飯はパートナーが作ってくれる。僕はそれを食べる。(今日はトムヤムクンとガパオだった!)
その後の時間は、パートナーはテレビを観て過ごす。僕は一緒にテレビを観たり、こんな風にPCに向かったりする。ひとりで考え事をしたいときや本を読みたいときは自分の部屋に行って、ひとりで過ごすこともあるが、せいぜい1時間程度だ。
こんな風にして基本的には人に囲まれて日々を過ごしている。なので、ひとりの時間は貴重だ。僕はたぶん一生、子供を持たないだろう。たくさんの仲間に常に囲まれるタイプの人生はきっと歩まないだろう。だからこそ、一日のうち数時間のひとりの時間を慈しみたいと思う。
できるだけ、人に囲まれては考えられないことを考え、自分だけの井戸を掘りたいと思う。
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