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イギリスでピルを無料で処方してもらう|ミニピルって?

私はイギリスに来る2年以上前から低用量ピルを服用していました。元々低容量ピルを飲み始めたのは、経血量がとても多く生理痛もひどかったので、少しでも緩和されればと思ったのがきっかけです。

イギリスに渡英する前に、日本で1シート3,000円程度のトリキュラーを6カ月分処方してもらっていたので、しばらくは困ることなく生活できていました。しかしピルがなくなりそうだったのでイギリスのピル事情について調べると、無料で処方してもらえることが分かりました!

今回はピルを無料で処方してもらう方法と、私が処方してもらったミニピルについて紹介したいと思います。

ピルを無料で処方してもらう方法

イギリスでは、GP(かかりつけ医)で低容量ピルを無料で処方してもらえます。ピルを処方してもらうには、まずGPへ登録が必要なのでまだの方は先に登録しましょう。

GPへ登録したら、まず「低容量ピルを処方してもらいたい」と診察の予約を取りましょう。低容量ピルは英語で"Combined pill"、"The pill"と言います。

私は診察の際に、なぜ低用量ピルがほしいのか(避妊目的・生理不順や生理痛の改善など)、過去に服用したことがあるか、それはどの程度の期間か、どのピルを服用していたか(トリキュラーと伝えましたが通じませんでした)、現在授乳中ではないか、健康状態などについて質問されました。

それらの質問に答えると、「ミニピル処方してみようか?」と言われました。正直これまで体に合わないピルもあったので、今までと同じ1シート28錠タイプ(Everyday pills)でトリキュラーと同様のものを処方してもらおうと思っていました。ですがトリキュラーが伝わらず、ミニピルもEveryday pillsということだったのでそれでお願いしました。(ミニピルについては後述)

薬局に行き名前と住所を伝え、6カ月分のピルを受け取れました!もちろんお会計は無料です。

再処方も簡単!

最近低容量ピルの再処方をしてもらいましたが、とても簡単だったのでこちらも書いておこうと思います。私は”My GP”というアプリを入れて、予約の確認や処方箋の確認をしていました。

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My GP アプリの画面

アプリを開くと、上の画像のような画面が出ます。GPで診察の予約をしていれば予約の日時が分かり、また過去に処方してもらった薬の名前もわかります。

再処方は、『Prescriptions』→『See my prescriptions』→『New Request』から注文。これだけです!再診察の必要もなくアプリ上で注文が完了し、その後薬局へ受け取りに行けば薬をもらえます。

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私は過去何年も低用量ピルを服用してきて、特に体への変化も感じなかったので再診察の必要性は感じませんでした。なので診察せずに再処方という方法を取りました。

ただ初めて低容量ピルを飲み始めるのであれば、一度血圧測定や血液検査などを受けてもよいでしょう。イギリスではわかりませんが、日本だと半年に1回程度、診察を受けなければピルを処方してもらえませんでした。

ミニピルって何?

通常の低用量ピルは卵胞ホルモンと黄体ホルモンの混合製剤ですが、今回私が処方された"The progestogen-only pill"、通称ミニピルは黄体ホルモンのみが含まれています。卵胞ホルモンが含まれていないので、普通の低容量ピルが飲めない喫煙者や授乳中の方も服用が可能です。

ミニピルのメリット

・卵胞ホルモン(エストロゲン)が含まれている低用量ピルが飲めない方も服用可能
・血栓症のリスクが高くない
・毎月の月経がなくなる

他にもメリットはあると思いますが、大きなメリットはこの3つではないでしょうか。

卵胞ホルモン(エストロゲン)が含まれていないので、喫煙者や授乳中の方、肥満の方も服用できます。また血栓症のリスクも通常の低容量ピルより高くありません。

ミニピルを飲むと、毎月の月経がなくなります。それによる体調不良もなくなるので、大きなメリットと言えるでしょう。妊娠を希望する場合は、ピル服用をやめればすぐに妊娠可能な状態になります。

ミニピルのデメリット

・不正出血が起こりやすい
・毎日同じ時間に服用しなければならない

私が服用していて感じた大きなデメリットは上記2つです。

ミニピルは服用開始後6カ月前後は、不正出血が起こりやすいと言われています。実際私も飲み始め1カ月目に1週間ほど、その後4カ月目に約1カ月間不正出血が続きました。2週間以上の不正出血は医師に相談した方がいいとのことで相談しましたが、出血期間は長いが出血量が少なく痛みがないことから服用し続けて問題ないだろうと言われました。

毎月の生理が来ないのは良いですが、いつ起こるか分からない不正出血があるのは不便に思います。

また通常の低容量ピルは飲む時間が2〜3時間ずれるのはあまり問題ではないとされていますが、ミニピルは毎日同じ時間ぴったりに飲んだ方が良いそう。3時間以上遅れた場合は、避妊効果は得られない可能性があるそう。

その他にもミニピルの副作用には、ニキビの増加や頭痛、気分の変調、体重増加、性欲減退などがあるそうです。

まとめ

イギリスでは無料でピルを処方してもらえると早く知っていれば、日本で余分に処方してもらわなかったのになと後々思いました。

低用量ピルは避妊目的だけでなくても、出血量の緩和や月経痛の緩和などにも効果があります。迷っている方や不安・疑問がある方は、まずは医師に相談してみましょう。

References
https://www.nhs.uk/conditions/contraception/the-pill-progestogen-only/
https://www.fujisanwatanabe-lc.com/ピル-低用量-緊急避妊/
https://koenji.clinic/menu/pill/ミニピル
https://www.womenshealthmag.com/jp/wellness/g35759468/the-mini-pill-progestogen-only-pill-or-pop-20210317/


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