音声配信アプリは「ジジババ層」こそ狙うべき
最近、さらにRadiotalk(※)のユーザー年齢上がってきてない?いや、声聞いた感じで判断してるだけだけどさ、明らかにシニアどころかシルバー世代と思しき新人さんが増えてるようにお見受けするんだよね。でも、これってごく自然な流れだし、ある意味歓迎すべきことだとソワちゃんは思ってる。「自分世代の大人が増えて嬉しい」っていうことじゃなく、ビジネスモデルとして健全かつ望ましいという意味で。
※音声配信アプリ。主にスマホ向けだが、WEB版はPCでの仕様も可能
2年くらい前から言ってるんだけど、もう無理に若い人向けにせず、逆に舵切って「シニア&シルバー層」向けに訴求したら勝機あると思う。他アプリと差別化できるし、ラジオ世代にはぶっ刺さるし、何より「人とのコミュニケーションや人にお喋りを聞いてほしい欲」がスゴいシルバー世代にはピッタリなはずなのよ。音声配信(ライブ配信)アプリってやつはさ。
そんでそんな大人たちにも優しくて、かつ理解のあるコメントやリアクションが出来る「マチュア(成熟した)リスナー」が集まってるのがRadiotalkのストロングポイントなんだから。
実際、Radiotalkの配信を聴いてるとよくわかる。シニア・シルバー層配信者たちがいかに生き生きと、楽しそうに音声配信を楽しんでいるかが。そして他アプリでは類を見ないほどマチュアなリスナーが集まっているため、大人をディスったりイジメたりする低能リスナーも(表面上は)皆無。結果として配信に不慣れなジジババ達も配信者として成長していき、リスナー達もそれを応援、お互いにどんどん楽しくなっていく…という相乗効果が生まれている。当然、その過程において課金ユーザーは投げ銭で配信者を応援することもあるし、口コミによるアプリの知名度アップも期待できる。少子化が止まらないレッドオーシャンで、今どきの感度高いデザインや販促でピュアヤング〜ヤングを狙い撃ちしまくってる他社アプリと競って勝機なんてある?
理想が夢想になってはビジネスとはいえない。冷静にRadiotalkというアプリの"強み"を分析するなら、
◎センス(デザイン、UI、販促等あらゆる面において)が"良くない"
→一般から陰キャまで幅広い層に受け入れられやすい
◎頻繁に使ってるユーザーの年齢層(全平均でなく)が高め
→マナー違反や荒らし等の幼稚な行為が少なく治安が良い
◎一般人配信者のコンテンツ力の強さ
→インフルエンサーや芸能人ではない一般人の配信なのに、トーク力や構成力、企画力が高くオリジナリティのある番組が多い(他アプリと比較して)
だと思う。この武器を活かし、他社との差別化も図れる方策は「シニア・シルバー世代に向けた音声配信アプリ」ということになるのではないか?
もちろん「ジジババ向けアプリです」って銘打っても売れないよ?そこは販促のセンス、戦略が必要になってくるけど。シニア・シルバー世代向けのファッション誌が大々的に「ジジババ向けの本です」って顔してたら、あまり買いたくはならないのと同じで。でも、音声配信を全く知らない、けれどコミュニケーションや話すことに餓えてる世代に「こんなアプリでネットの向こうの人たちに話しかけてみると反応が得られて楽しいよ」ってことを啓蒙することができたら、すごく強いと思う。今ならまだブルーオーシャンだし、ね。