草薬庵 nature flow

岩手県西和賀町にある、自然のものを集めたカウンセリング型の小さな薬店です。 心身が健…

草薬庵 nature flow

岩手県西和賀町にある、自然のものを集めたカウンセリング型の小さな薬店です。 心身が健康であるために大切な「本来の自分自身の感覚を取り戻す」お手伝いがしたくて生まれたカウンセリングサロンです。 「自然」と真剣に向き合うことで、「自分自身」と本気で向き合う時間をご提供致します。

最近の記事

私の視た漢方の世界(序章)

漢方の世界観との出逢い漢方家の先生から生薬学を学ぶ 漢方の世界に初めて足を踏み入れたのは、記憶の中では大学に居た頃です。 生薬とは何か、どんな効果があるか・・・とかそういう話の前に 「漢方という見方」のある世界で生きていらっしゃる先生との触れ合いは、これまでにない概念ばかりで本当に面白く、「生きる」上で大変勉強になることばかりでした。 生薬学を教えてくれた教授は、座学よりも感覚重視での講義が主体だったように覚えています。(座学の時は、生徒よりも教授の方がよっぽと楽し

    • 「見えないからこそ、視える」患者様

      医療従事者は、意外と、患者様一人一人覚えているものです。 それぞれ人の想いや考え方によって、より強い印象で覚えているケースと、うっすら覚えているケースと様々ではありますが・・・ 私は元々、人のお名前を覚えるのが異常なほど苦手だし、適切な単語への変換も苦手なので、「場面」として風景や会話ごと覚えているタイプです。ですので、記録も大体会話式・・・ (方言そのまま記録するので、関東圏で勤務している時はよく読みにくいと言われてました) 今日は、先日ふと頭をよぎった患者様のお話。

      • 自然療法のこと

        不調に対して自然の力を用いるということ不調対処の考えた方は、西洋医学的な考え方とは真逆・・・というより元々の視点が違います。 自然療法を行なっていく場合、今ある病気や不調を「治す」という考え方ではないことの理解は、まず一番に重要なところだと思っています。 (別視点ですが、薬機法等考慮しても「薬」として認められているものでない限り、科学的に実証されていないものに関しては「これに効く」という勧め方はできません。) だからこそ、体が今どのようなメッセージを発しているのか、という

        • 薬師如来に憧れて

          私は、薬師如来像の姿に大変感銘を受けています。 薬師如来像は、左手に薬壷(あるいは宝珠)をもち、右手は施無畏の印を結んでいます。 この右手の印は、「恐れなくて良い」というサインを示し、左手の薬壷にはその人が望むものが入っているとされています。 どんな苦しみも、苦難も、それを光に変えるための「薬」は人それぞれ異なります。 それは、実際に薬かもしれないし、「大丈夫」という他者からの言葉かもしれない、或いは、ただただ自然を眺めて泣く時間かもしれません。 自分自身の感覚から

        私の視た漢方の世界(序章)

          草薬庵 nature flow のはじまり

          こんにちは。 草薬庵 nature flow 店主の工藤です。 ここでは、これまで薬剤師として医療機関等で勤めてきた私が、なぜこの小さな薬店を作るに至ったか、そしてどのような想いで立ち上げたかを書かせていただきます。 調剤薬局でのお仕事時代・・・私の薬剤師人生の大半は、調剤薬局で過ごしています。 大学時代から、知り合いの伝手で調剤薬局でバイトをさせていただいたのが薬剤師としての仕事の最初の一歩だったと思います。 調剤薬局は、医師の処方箋に基づいて監査・調剤・投薬(お薬を

          草薬庵 nature flow のはじまり