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"死にたい"はそれ以外に言葉が見つからない状態なのかもしれない。『よみぐすり』を読んで

私は坂口恭平さんが大好きです。知ったきっかけは、"もしかしたら躁鬱なのかもしれない"と思っていたときに出会った『躁鬱大学』という1冊の本でした。(躁鬱大学についてはまた別に書きたいと思います。) 言葉がのびのびと自由で、読んでいて心地がいいです。すらすらと身体の中に入ってきます。

坂口さんは、自身が双極性障害でありながら、自らの携帯番号を公表し、自殺願望を持つ人の相談にのる「いのっちの電話」という活動をされています。今日はそんな坂口恭平さんの『よみぐすり』について書きたいと思います。

死にたい人の9割はお金がなく、睡眠不足。作業すると、創作すると寝る。なんでもいいから寝るために自称芸術家で生きたらいい。

ただ死にたいと誤認識しているだけの可能性を探った方がいい。多分、その死にたいって思うこと自体が勘違い。

よみぐすり

いのっちの電話を2012年から続けてきて、2万人以上の死にたいという気持ちと向き合ってきた坂口さんの言葉には説得力があります。私も3ヵ月前には死にたいという気持ちがありました。確かにあったのですが、周りの環境ががらりと変わった今は、死にたいと言う気持ちがなくなりました。あの気持ちは一体どこにいったんだろう?と自分でも不思議な感覚です。

死にたいに変わる言葉が必要なんだと思う。とりあえず『作ると治る』ことは僕の中で分かってきている。

よみぐすり

この言葉に強く共感しました。死にたいのではなく、死にたいほど辛い。辛いの最上級が死にたい以外に見つからない状態なのかなと思います。死にたい人の9割はお金がないと言うことも、お金がないからそういった思考になるんだな、自分だけじゃないんだな、ということが分かり安心しました。

鬱は自分で解決するしかないし、自分で言葉を生み出すしかない。(自分で言葉が作れないから、どんどん検索して、自分じゃない言葉で自分を作る=鬱病患者)

あんまり人が適当に作った言葉で自分をくくらないほうがいいよ。自分の言葉で言い直した方がいい。それをやらないと永遠にその病から抜け出せない。言葉は呪文だからね。

よみぐすり

鬱になるとついつい"治すには"とか検索してしまって、外に答えを求めがちになります。けど鬱になるきっかけが人それぞれなように、症状や湧き上がる感情の違い、治し方だって人それぞれ。自分から湧いた言葉を出して、自分のやり方で、躁と鬱をのりこなしていきたいです。自分の言葉を出す練習で、このnoteに書くことは継続していきたいな〜と思います。

  • 気分の波が激しい

  • 人生ジェットコースターみたい

  • 双極性障害の方

  • 死にたい気持ちがわく方

  • 鬱の方

  • 生きづらい方

ぜひ坂口恭平さんの本を読んでみてほしいです。
心が軽く楽になり、救われるました。きっとどの本も"よみぐすり"となるはずです。

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