「いもうとココア」

寒い真冬の朝でした
布団から出られなくて
その温もりが恋しくて
ずっと殻に閉じこもっていた
甘い香りが誘っている
布団から出なさいって
手招きして微笑んで
そっと手を差し伸べるように

この部屋で一人
憂鬱な朝はもう一度
目を閉じて夢の中へ戻りたいけど

お兄ちゃんの淹れたココア
甘い香りに誘われて
あくびしながら目をこすって
一口飲んだら 温もりが
冷えた心を溶かしていく
温まったよ
体も気持ちも


寒い真冬の昼のこと
ふと気付くと隣には
薄着してるお兄ちゃん
きっと寒さに震えてる

この部屋で二人
今度は私がお兄ちゃんを
温もりで包んであげる番だと思った

お兄ちゃんのためのココア
甘い中にも苦味あって
愛情込めて ため思って
きっと飲んだら 温もりが
二人の距離を縮めていく
ほら入ったよ
ココアも気持ちも


隣に座れば
温もりもシェアできる
カップを持つ手と反対の手
繋いだらほら 寒くないでしょ?

お兄ちゃんと飲んだココア
甘い中にも苦味あって
心までも くすぐられる
一口飲んだら 温もりが
二人の距離を縮めていく
温まったよ
二人の気持ちも

大好きだよ
ココアも
おにぃも





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