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2023/06/01 【応援歌整頓論】概論

応援歌が好きな私は、NPB球団の個人応援歌及びチーム応援歌を、暇さえあれば自分の手でアレンジを加えつつMIDI音源で作成するという趣味があります。
普段私がYouTubeで投稿している応援歌の動画は、元はと言えばこの趣味の活動の延長線上にあるものでして、自己満足で作ったMIDI音源に、歌詞やら使用歴やら私のコメントやら、情報を様々付加してできあがっているわけです。


応援歌を整頓する目的

ところで、応援歌というのは古今東西膨大な数がありまして、私が自分でMIDI音源を作るにあたり、手あたり次第に何でも作ろうとすると本当に気が遠くなる話となってしまうので、どこまでを自分の手で作ることとして、どこからを守備範囲外とするか、その作成基準が必要になってきます。
また、一見同じ応援歌であっても、流用によって使用対象の選手が変わったり、あるタイミングで前奏が追加されたり、はたまたキーが変わったり、といったマイナーチェンジが図られることも、ごく当たり前の世界です。

そんな魑魅魍魎たる応援歌の世界に立ち向かうべく、私は自分なりの視点でルールを設けて、常日頃から応援歌の整理整頓に努めております。
また、最近では動画作成のリクエストを様々いただいている中で、私が端から音源を作る気がないためにリクエストをお断りする、といった事例もしばしば発生しておりまして、リクエストを受ける受けないの基準をお示しする必要性も多少感じています。

今回、私のnoteの新シリーズ、と言えるほどに書く気力が続くかどうかはわかりませんが、「応援歌整頓論」と称して、私なりの応援歌の管理方法を紹介できればと思います。
その手始めの記事として、まずは全体像を明らかにしてみたいと思います。自分自身、応援歌をどう管理しているかを文章化するのは、今回が初めての試みでして、いきなり概論から書いていくと、おそらく後から失念していた事項も出てくるのが目に見えていますが、その場合は、本記事を後から加筆修正していきたい次第です。

応援歌整頓論に関する免責事項

本題に入る前のエクスキューズです。

まず、これから述べる基準やルールはすべて、なんぶふじの個人的な方法に過ぎません。
応援歌の整頓方法は人それぞれ。公式な方法が存在するわけではありませんし、私が述べるルールが絶対だと振りかざす気は毛頭ありません。
あくまで、私だったらこういう風に整頓しますよ、という一つの方法論を紹介する目的で記事を書いていることを御承知おきください。

それから、先述の内容とも被りますが、本記事の内容は、未来永劫絶対不変というものではなく、私のさじ加減一つで予告なく変更する可能性があります。
なるべく一貫性のあるルール作りをしたいというのが大前提にある一方で、様々な事例に触れていく中で、柔軟な運用をした方がかえってやりやすい場合があるのも事実です。
その点、あまり構えず気楽に見ていただけると、こちらとしてもありがたいです。

以上、前置きが長くなりましたが、いよいよ本題へと入っていきます。

整頓対象に関するルール

NPB球団の応援歌に限る

最初の一歩として、私が整頓する応援歌の対象を明確にする必要があります。すなわち、私が音源を作成するしないの線引きの話です。
NPB球団の応援歌に限るというのは、言い換えると、Jリーグのチャント等他競技の応援歌、KBO(韓国)やCPBL(台湾)といった国外プロ野球リーグの応援歌、国内独立リーグやアマチュアチームの応援歌、侍ジャパンオリジナルの応援歌、これらはすべて私の守備範囲外ということです。

一軍公式戦での演奏が想定された応援歌に限る

応援歌CDには収録されているものの球場では演奏されていない応援歌や、二軍限定の応援歌、オープン戦限定で公式戦開幕前に使用取り止めとなった応援歌は、私の守備範囲外です。
逆に、対象選手の一軍出場がなかったために応援歌の演奏実績がないだけで、仮に一軍公式戦に出場していたら応援歌が演奏されたと想定できるケースは、音源作成の対象とします。

応援団が関与した曲に限る

応援団以外の者が独自に考案したいわゆるオリジナル応援歌は、私の守備範囲外です。また、応援団不在の間に有志のファンが独自に流用したものは、私の中では使用歴に含めません。
逆に、応援団の関与が認められる場合として、例えば、選手の登場曲を応援団が演奏するケースは、音源作成の対象になります。

使用対象の変更に関するルール

最終流用時点での応援歌とみなす(例外あり)

応援歌の整頓と謳っているわけですから、私が音源を作成した応援歌には、何らかの曲名を付けて管理する必要があります。個人応援歌であれば、基本的にその応援歌が使用されている選手名を付けますが、応援歌には、流用と言って、使用対象の選手が変わることが往々にしてあります。
このような流用に対して、私の場合は基本的に、最終流用時点での選手を曲名にして整頓しています。なので、流用が多数発生すると、曲名の変更だけで時間を取られることがよくあります。

ちなみに、このルールについては、例外を適用する場合があります。詳細は、後述の「優先順位に関するルール」で触れます。

お遊び演奏は使用歴に含めない

個人応援歌を持たない選手に対して、単発的に過去の選手応援歌を演奏する、いわゆるお遊び演奏というものがありますが、これについては、私が応援歌を整頓するにあたり、使用歴には含めないこととしています。
上述の流用との違いを突き詰めようとするとなかなか難しいですが、私としては、単発的な演奏か否かが分かれ目と考えます。

別球団でも全く同じフレーズかつ同じキーは同一曲とみなす

あまり事例は多くありませんが、選手の移籍に伴って、応援歌も移譲されるケースというのがごくたまにあります。これについては、厳密には球団の移籍によってドラムパターンが変わったりしているものの、私の整頓上は、同一曲とみなしています。
また、特に昔の時代にさかのぼると、移譲とはまた違い、たまたま別の球団で、同じフレーズかつ同じキーの応援歌を演奏していることがあります。これについても、私は同一曲とみなすようにしています。

使用開始順にナンバリングする

選手個人に着目すると、移籍を機に応援歌が変わったり、移籍していないのに新しい応援歌が作成されたりすることが、往々にしてあります。
このように、一個人に対して複数の応援歌が存在する場合、私は機械的に、使用開始順にナンバリングすることとしています。

マイナーチェンジに関するルール

多少の節回しの変更は同一曲とみなす

球場での応援歌の演奏によく耳を澄まして聴いてみると、繰り返し演奏している中で、メロディの原型は留めているものの、ところどころ節回しが変わっている、といったことが往々にしてありますが、多少の節回しの変更であれば、私はあくまで同一曲とみなします。
なお、そもそもの話ですが、私が音源を作成する際や、応援団公式のMIDI音源や応援歌CDの譜面よりも、球場でどのように演奏されているか、歌われているか、といった方面に重きを置いています。

ちなみに、このルールについては、ごくまれに例外を適用する場合もあります。

前奏の追加や廃止は別個に音源を作成する

応援歌の発表当初は前奏がなかったのに、あるタイミングから前奏が追加されたケース、逆に、発表当初は前奏があったのに、あるタイミングで前奏が完全に廃止されたケースについては、前奏の有り無しでそれぞれ別個に音源を作成します。
ただし、発表当初から前奏付きの応援歌であっても、前後の応援の流れで前奏を演奏せず、いきなり本編から演奏することがあります。これは、前奏の廃止とはみなしておらず、よって、前奏なしの演奏パターンが存在することのみをもって、前奏がない形の音源作成はしません。

キーの変更は別個に音源を作成する

応援歌によっては、あるタイミングでキー(調)が変わることがあります。これについても、それぞれのキーで別個に音源を作成します。
ただし、応援歌発表直後、オープン戦期間中にキー変更があった場合の、発表当初のキーについては、一軍公式戦での演奏が想定された応援歌に該当しないものと判断し、音源作成しません。

ところで、私が動画作成のリクエストを承るかどうかという観点で言えば、ここで述べたマイナーチェンジに該当するもの(前奏の有無、キーの違い)については、基本的に、マイナーチェンジの前後で別々に動画を作ることはしません。
仮に動画を作るとしても、あくまで自発的に動画を作成しており、リクエスト対応という形はとっていませんので、御了承ください。

チーム応援歌に関するルール

全球団共有の曲目を設けて優先的に分類する

いわゆる汎用テーマやチャンステーマをはじめとしたチーム応援歌は、各球団でその曲名が微妙に異なります。
私の整頓上は、「汎用テーマ」「チャンステーマ」といった具合に、全球団共有の曲目も設けるようにしており、これに該当すると判断される場合には、優先的に分類していきます。そして、先述のとおり、使用開始順でナンバリングしています。

なお、このルールについては、あくまで私の整頓上に限った話です。動画を作成する際は、元来の曲名で投稿するようにしています。

共有の曲目に該当しない場合は元来の曲名を用いる

例えば、近年各球団で広がっているマルチテーマについては、現時点では共有の曲目として設けておらず、私の整頓上も、元来の曲名を付けて管理しています。
監督のテーマなんかも、現役時代に存在しないオリジナルの応援歌の場合には、共有の曲目に該当しないチーム応援歌という括りで見るようにしています。

全球団本拠エリア外の地方限定応援は共有の曲目に分類しない

例えば、球団によって存在する沖縄限定チャンステーマ。これをチャンステーマに分類してしまうのも一つのやり方ですが、沖縄はNPB全球団の本拠エリア外であり、チャンステーマとしての使用頻度があまりに不確定である点を鑑みて、本拠エリア外の地方限定応援は、共有の曲目には分類しません。
逆に、地方限定応援であっても、本拠エリアに属するチーム応援歌であれば、優先的に共有の曲目に分類します。例えば、北海道限定チャンステーマなんかは、他のチャンステーマと一緒くたにしてナンバリングしてしまいます。

優先順位に関するルール

投手流用時の投手の優先順位は低い

ここからは、最終流用時点での応援歌とみなすルールの例外事項となってきます。
まず、投手の優先順位が低いという話ですが、例えば、A野手→B投手という使用歴で、マイナーチェンジも一切ない流用の場合、私の管理上は、A野手の応援歌とみなす、ということです。
また、元々C野手に使っていた応援歌を、投手汎用テーマとして流用するケースもありますが、この場合も私の管理上は、投手汎用ではなくC野手の応援歌とみなします。

流用した地方限定応援は使用歴に含めない

ここで言う地方限定とは、先述した全球団の本拠エリア外ではなく、その球団の本拠エリア外という意味合いです。
例えば、西武では一時期、本拠エリアの関東版の他に、関西版、福岡版と、各地方で異なる応援歌が存在しました。過去にD選手の関東版応援歌として演奏されていたものが、その後E選手の関西版応援歌となった場合、時系列的にE選手のほうが応援歌の使用時期が後であっても、流用した地方限定応援に該当するため、D選手の応援歌とみなす、ということです。

流用した個人チャンステーマは原則使用歴に含めない

事例としてはあまり多くないですが、例えば、過去F選手に使われていた応援歌を、G選手の個人チャンステーマとして流用するといったケース。この場合、マイナーチェンジが一切ない純粋な流用であれば、F選手の応援歌とみなす、ということです。
もし、個人チャンステーマになる段階でのマイナーチェンジが確認できれば、F選手の応援歌とG選手の個人チャンステーマは、別個に音源を作成することになります。


以上、私なりの整頓ルールを、思いつく限りに列挙していきました。
本記事だけでは、具体的な事例もなくイメージしにくい部分もあるかと思います。今後は、各論の記事を作成していって、本記事と親子関係にできればいいなあと考えておりますので、興味のある方は引き続きよろしくお願いいたします。

ちなみに、本記事のサムネイルですが、実際に私が行っている応援歌のファイル管理をスクリーンショットしたものです。
私の管理の実態としては、一旦MIDI音源で作ったものをMP3ファイルに変換した上で、Mp3tagというフリーソフトで曲名などを設定しています。この記事の投稿時点では、のべ1,200曲超の応援歌のMP3ファイルが、ずらっと一覧化されている状況です。

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