白薔薇園の呪われし氏族(Eduard in curced familiar)
3つ目の白薔薇の生垣を、エデュアルド・ヒュスカークは乗り超えた。
屋敷を取り囲んでいた白薔薇の生垣は、その周囲の深く暗い森林の中でさえも何重も屹立していた。木立に僅かに月明かりが差し、最低限の道しるべにはなる。
この先に生垣があと何重あるかわからない。一つ、二つ、あるいは。
一度屋敷に入った者は白薔薇の生垣を乗り越えると科せられた「呪い」に囚われて死ぬ。だがエデュアルドは自身の「呪い」で抵抗できる確信があった。それは今しがた証明してきた。
生垣を全て越えれば第一段階はクリ