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スカイ・クロラ 言葉集

戦争が産業として維持されるようになった近未来。
キルドレと呼ばれる成長しない子供たちの役割は
パイロットとして戦争に参加すること。
永遠に生き続ける彼らは生きる理由を求めて飛び続ける。

森博嗣原作で押井守によって劇場アニメーション化もされました。
原作は結構長いシリーズです。
私はアニメから入ったのですが、原作とは少し違ってそれはそれで面白いのです。
シリーズを最後まで読んだのち、また初めから読み返すと
また違った発見がある作品です。
少し分かりにくい物語ではありますが、意外と?w普通にエンタメ小説としても楽しめます。

その言葉を集めました。



僕は、自分を壊せない。
人を壊すことができても、自分は、壊せない。



無理は結局無駄でしかない。



生きてる間にする行為は何もかもすべて退屈しのぎにすぎないのだ。
死ぬまで、なんとか凌ぐしかない。
どうしても、それができない者は、あきらめて死ぬしかないのだ。



呼吸さえしていれば、死ぬことはない。
唯一の問題は、何のために生きるのかということ。



僕も、僕自身が怖いと思った。
自分が生きていることが怖い。
だけど・・・溜息を一つつけば、それも乗り越えられる。
そういうふうに最初からできていたのだ。


意識しなくても、誰もが、どこかで、他人を殺している。
押しくらまんじゅうをして、誰が押しだされるのか・・・。
その被害者に直接触れていなくても、
みんなで押したことには変わりがないのだ。
それだけだ。
とにかく気にすることじゃない。
自分自身が踏ん張るのは当然のことだから。
しかたがないことなんだ。



薄情だと思われてもかまわない。
そういったウェットな状況にわざわざ自分を追い込みたくないだけだ。



きっと、どんなものでも、捨てたものじゃないだろう。
人の命だって、倒れるために並べられたピンだって、
捨てたものじゃない。



僕の右手は、今は、大人しい。
本当は大人しいやつなのかもしれない。
きっと空中戦よりも、ボウリングが好きなんだろう。



天使になれなかった僕たちは、最後は地上へ戻らなくてはならないのだ。
高度が下がるとともに地面の憂鬱がぶりかえすことになる。
人間はそんな湿っぽい地面に張り付いて、惨めに生きている存在なのだ。



理解ほど、貴重で入手が困難なものはない。
それが得られるのは、きまって、
その必要がすっかりなくなったときなのだ。


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