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100年愛用できる旅衣『IKI LUCA』誕生!!最初のコレクション「旅する絣」について|久留米絣

本日2021年5月27日(木)のプレスにて『IKI LUCA-for your 100 year journey-』立ち上げと、最初のコレクション旅する絣シリーズから「旅する赤いスカート」の受注生産開始のお知らせをさせていただきました。

-旅は、まとう衣でずっと楽しくなる-

例えば、おっきな空と季節の匂いを含んだ風が優しく頬をかすめる旅先で。土地の恵みでお腹とこころをたっぷりと満たし、ほっとできる宿で身もこころも癒される。そんな豊かな旅にもう1つ欠かせないもの、身にまとう「衣」。ゆっくり深呼吸する時間、冒険さながらに躍動する時間。どんな場面でもからだとこころが喜ぶ旅衣を選んでみよう。

そこで、今回は「旅する絣」に使用している久留米絣についてプレスにも盛り込めなかった部分も含めてもう少し触れてみます。

■久留米絣(くるめかすり)

久留米絣は、私がこよなく愛する地元久留米を含む福岡県南の筑後地方で織られている織物です。

久留米絣は日本三大絣の1つで(あとは備後絣伊予絣)、世界中に存在する絣(英語ではikat/イカット)といわれる織物の1つです。絣は、糸の段階で染め分けて文様を織りなす、平織りの先染め織物です。7~8世紀ごろにインドで発祥したといわれており、そのあと東南アジアから沖縄に伝わり、さらに鹿児島から全国へ広まったといわれています。その中で、久留米絣は江戸時代後期の1800年代頭に当時12~3歳(!!)だった久留米藩の井上伝(いのうえでん)さんにより発案され、着物に仕立てるための小幅の綿絣として発展してきました。

堅牢な日常着として愛された久留米絣は日本全国、そしてサンフランシスコやハワイなど海外へも輸出されていました。その後、20世紀初頭の年間200万反生産のピークを迎えると、戦争や化繊織物の台頭、洋装化の中で徐々に衰退。現在の生産量は年間10万反を切り、現在はかつて80軒ほどあった織元の数も30を切るまで減少しています。

久留米絣は、図案を描くことから始まり、織物になるまで30以上もの工程があります。それぞれの工程における専門の技術をもった職人による分業制で、平均3カ月もの期間をかけて丁寧につくられていきます。IKI LUCAでは、下川織物(福岡県八女市)の久留米絣を使っています。下川織物では、昭和30年代のトヨタ式力織機(りきしょっき)をベースに改良した絣織機にて、職人による糸や柄の調整を行いながら丁寧につくられています。

そんな久留米絣で作った「旅する絣」シリーズの特徴は、
1.着心地良し
綿100%で肌触り抜群。夏は涼しく(通気性)、冬はあったかい(保温性)。例えば、長距離移動のとき。乾燥していて静電気が起こりやすい飛行機の中では、化繊のものよりストレスを感じにくく気持ちよく過ごすことができます。また、長距離移動は足元の冷えが気になることも。そんなときも、ふわっとあたたかく肌を包み込んでくれます。
2.使い勝手良し
ご自宅の洗濯機で洗えます。例えば、長い旅に出たとき。旅先でガシャガシャ洗うことができ、翌日には乾いています(速乾性)。また、コンパクトにたたむことができて荷物としてもかさばりません。
3.丈夫で長持ち
昭和30年代のトヨタ式力織機は、現在の高速織機と比べてゆっくりと織られていくことに1つの特徴があります。そのため経糸(たていと)と緯糸(よこいと)が丁寧に織り重ねられていき、丈夫で長持ちする生地に仕上がります。例えば、旅先でのさまざまな冒険。あらゆる動きや想定外のアクシデント(転んだときなど)にも耐えうる丈夫さを持ち合わせています。

まずは、ぜひぜひ手にとってみて欲しいです!!!

また、いま地球環境の観点から、未来へ繋がる持続可能なものに注目が集まっています。日本は古来より先人たちの智慧を紡ぎながら気候・風土に適した独自の循環する衣食住のあり方を築いてきました。木綿の着物はその1つで、木綿往生という言葉もあるほど元来究極の持続可能な衣です。

以上のように、久留米絣そのものがとても品質が良く持続可能なものです。なので「伝統工芸品」という看板に頼ることなく、わくわくする大好きな旅と掛け合わせることで、まだ久留米絣を知らない多くの人、世界中の人に届けーーー!!!!と願いを込めて、久留米から世界へ!!と発信していきます。

これまでの過程で出逢った方々、その小さな世界を久留米絣関係世界(通称 GALAXY)と呼んでいます。このGALAXYを、IKI LUCAを通して育てていき、その世界(関係人口・経済・未来への種蒔き)を広げていきたい、それがいまの目標です。みんながそれぞれにわくわくする明日(未来)へ繋がるよう、自分にできる一歩から。

ここから、IKI LUCAの100年の旅も始まります!!



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