本当に「紙の名刺」はなくなるのか?
名刺管理アプリのEight。本当に便利ですよね。ぼくもヘビーユースしてます。名刺のスキャンか面倒なのですが。
そのEightさんが新たに「オンライン名刺」なる新機能をリリースしましたね。
スマホで名刺交換、もう紙はいらない! Eight、新機能「オンライン名刺」をリリース
この機能、一見とても便利に見えるのですが、何となく使用シーンが思い浮かばないんですよね。
名刺交換のシーンを想像してみましょう。
ぼく:はじめまして!ご挨拶させて下さい。
相手:はじめまして!よろしくお願いします。
はい。ここでストップ。
この時、一つの判断が入ります。
紙の名刺が入っている名刺入れを取り出すか、Eightがインストールされたスマホを取り出すか。
判断にあたり見極める必要があるのが、果たして相手が「A:紙の名刺が入った名刺入れ」と「B:Eightが入ったスマホ」のどちらのユーザーなのかということ。
確率として、A>Bなのは自明ですよね。一般のビジネスパーソンであれば。
残念ながら、名刺交換をするようなシーンにおいて、相手がEightのユーザーなのかどうかを確かめる術はありません。
そう考えると、上のシーンで取り出すのはほぼ全員BではなくAの名刺入れなワケです。
なぜ紙の名刺はなくならないのか?
仮にEightがどんどん認知度が上がり、世の中のビジネスパーソン全員がEightユーザーになったとしましょう。
その時、紙の名刺はいらなくなるのでしょうか。
答えは「否」です。
その理由はシンプルで「アプリでの名刺交換は簡単なようで実は面倒だから」です。
それぞれのシーンのプロセスを見てみましょう。
アプリの場合:
①スマホを取り出す
②スマホのロックを解除する
③アプリを起動する
④オンライン名刺交換ボタンをタップする
⑤通信する
⑥相手とつながる
→名刺交換完了
ざっくり、こんな感じですかね。
一方紙はいかがでしょうか。
紙の名刺の場合:
①名刺入れを取り出す
②名刺入れから名刺を取り出す
③株式会社●●の××です、と名刺を差し出し、受け取る
→名刺交換完了
はい。たったの3ステップなんですね。
一方、アプリだと6ステップもかかります。
場合によっては「相手が見つかりませんでした」とネットワークエラーになることもあるでしょう。
「紙の名刺なんていらねーよ。早くなくなればいいのに。」
という意見はよく耳にしますが、「ビジネスシーンにおけるはじめましてのコミュニケーション」がなくならない限り、紙の名刺がなくなることはしばらくはないかなと思っています。
Facebookが名刺交換アプリをはじめたら別問題
ですがね。ふふふ。
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